U-MAIL(ウンコ通信) 2003/07/18
えー、例によって、ツラツラ世界の病状おもんみるに、矢印スベテ、かのジョージ・オーウェル先生の「1984年」に向かっておる。ただ、あの当時は「ビッグ・ブラザー」はソ連がモデルとか思っていればスンダのだが。
今や、ビッグ・ブラザーは、「里見八犬伝」の犬姫のネックレスのごとく、四方八方に飛び散って、姿見えぬゴッドに変身したようだ。(ワメのキョウヨウの古いこと!)
そのゴッドは、さらにエレキテルの蜘蛛の糸手繰って、今やワレワレの脳髄をガンジガラメ、思うがママ。
さァ、ドースル? チョット古い記事、フリードマン君の「ゴッド」危惧論ご紹介。
「ヘラ鳥ウォッチング」:07/01
「GOOGLE IS A BIT LIKE GOD 」
「グーグル大明神〜テロリストの味方?」 トーマス・L・フリードマン
(ワシントン・発)
9・11以来、世界はバラケてしまった。新聞紙をズラリ眺めてみれば、アメリカは世界に背を向け、世界もアメリカ離れ。これが流れ。
1990年代の強力な「行ケ行ケドンドン、グローバル!」は、世界を「中」サイズから「小」サイズに圧縮したように見えたのだが・・・
ところがドッコイ。9・11以降、アメリカがモーローとしている間にも、グローバリゼーションのヒトツの武器であったハイテク・メディアの進化はドンドン進行しておったのだよ。
最近ワタシは、シリコン・ヴァレーに、世界最大人気の「検索機構」グーグル本社を訪問した。これはもう、ビックリタマゲタの一言。モニター正面に座れば、世界中のアリトアラユルナンヤカヤが残らず検索可能なのだよ。(仕分けは例えば:セクス、神、職業、そしておお、われらジャーナリストのウンコは、常にそのトップ頻度を占める) この3年間で、グーグルの検索回数は、1日1億件(100000000)から2億件(200000000)に増加しておる。
そして。その1/3がアメリカ国内。2/3は世界88ケ国から。「イロンなカタチでのインターネットの採用は増える一方じゃよ」グーグル一番のエライさん、エリック・シュミット氏はノタモウのだ。
ソレドコロじゃない。この2、3年内に、アナタは、ドコにでも持ち歩けて、ドコともツナガル、という空オソロシイ便利を手に入れることになる。
それが「Wi−Fi」ワイファイ、ワイヤレス・フィデリティというシロモノ。ラジオ(無線)テクノロジーを利用する「ワイファイ」は、アナタの「膝上パソコン」をアッと言う間に、世界中ドコデモのインターネットにツナゲる。マクドナルドであろうが、海岸だろうが、アナタ自身の書庫だろうが。
ワイファイのプロヴァイダー、AIRESPACE社の副社長、アラン・コーエン氏はハナイキ荒い。「グーグル操作さえ出来れば、ナンデモ見つかる。ワイヤレス、と言うことは、ツマリ、ナンデモ、ドコデモ、イツデモ、ってことさ。だからワタシは、《Wi−Fi》とムスビついた《GOOGLE》は、《ホトンド神》だって言うんだよ。ナゼって、ムカシから、ヒトとカミのカンケイは《ワイヤレス》だろが」
別の言い方をすれば、ヒトタビ《Wi−Fi》が実現すれば、アナタは小さなインターネット1台で、ナンデモを、ドコカラでも、ダウン・ロード出来る。そしてナンデモを、ドコへでも、発信出来る。
これは、科学者にとっても、テ ロ リ ス ト にとっても、スバラシいニュースだ。アメリカ贔屓にとっても、アメリカ嫌いにとっても、スバラシいニュースだ。
で、ここで結論的に言うなら。アメリカが気分的に世界からハナレつつある間にも、世界の方は統合されつつあるってことなのだよ。ということは、世界のヒトビトが、アメリカ人のことを、どう考えているかってことが、マスマス重要になって来るのだ。
アメリカの外側のヒトビトは、アメリカが参加した方が、より効率的な同盟関係を作れるし、今まで以上にアメリカに向かって手を伸ばし、サワってみることが出来るようになると思ってるのだよ。インターネットからコンピュータ・ヴィールスが出て来るか、炭疽菌の作り方が出て来るか、それはワカラナイけど。
世界の統合に関してのスルドイ考察「ノンゼロ」を書いたロバート・ライト氏は言う。「モンダイは単に、ヒトビトがアメリカを憎んでいるかどうか、では無い。モンダイはそこにテクノロジーがカランで来ることだ。といっても、インタネットの情報で大量殺戮兵器が手製可能になる、なんてことじゃない」
「ワタシが言ってるのは、ダレでもが《e−mail》や《Wi−Fi》や《GOOGLE》を利用できる情報通信テクノロジーのことだ。このテクノロジーによって、小さな集団が、同志を糾合し、憎悪をマトメ、殺人を実行することがカンタンになったと言うことなのだ」
「グンと補強されたインターネット・サーヴィスが、呼ベバイツデモ、アナタのパソコンに映像を流して呉れる。映像は強力な影響力で、革命戦士を募集する。オサマ・ビンラディンの戦士募集ヴィデオを見たこと有るだろうが。コイツは強烈だ。で、これが《無線》となれば、ネライ違わずターゲットに届くことになる」
世界が望むことを、アメリカが直ちにヤラネバならぬ、というコトではない。ただ、世界の声に、慎重にミミを傾けねばならない、ということだ。
ライト氏は言う。「島に橋を架ける努力が必要だ」と。この新しい情報技術によって、少数集団が、カンタンに自分達だけの島型王国を作り上げることが可能になったからだよ。この島型王国は、現時点では、一見、それほど重要には見えないかも。しかし。やがて、ワレワレに大きなカカワリを持って来るのはカクジツ。
ウーム。デジタルカメラ付きのケイタイの流行を、イヤというほど見せられておるワメらとしては、Wi−Fiの影響力は容易に想像がつく。
ツマリ、パソコンによって、誰でも自分だけの「ヴァーチャル王国」作れる今。ワメのこのサイトだって、その流行のハジッコのハジッコに在るわけだし。
少なくとも、自分のコトバが、「不特定多数」に間違いなく伝わる可能性。その可能性に悪乗り波乗りして、アジったり、ソソノカシたりするには最適のメディア。当然「犯罪・テロ」にも最適なメディア。その実例がこのところ毎日。
今の今、オーウェルの「ビッグ・ブラザー」は、このメディアの中に姿を隠した。と言うより、メディア自体に変身したように見える。その変身を証明するのが、携帯強制されてる「各種カード」かも。ナマジッカの国家権力では、このメディアの規制はもはやムリ。
これはパンドラの筐のフタが開いた、なんてもんじゃない。底がヌケたんだよ。は。