U-MAIL(ウンコ通信) 2003/11/17
「ヘラ鳥ウォッチング」
ロシアと「新興財閥」とプーチン大統領の対立が、ウンヌンされるようになって来た。新興が経済界に留まっている限りは「無事」だが、次の大統領をネラウとなると、プーチンもダマッテはいられない、ことになる。
「SILOVIKI vs. OLIGARCHS : A CURSE ON BOTH HOUSES」:11/07
「シロヴィかオリガか、花イチモンメ」 W・サファイア
(ワシントン・発)
今日のロシアは、前KGBと軍隊将校連を掌握しているプーチンの「シロヴィキ」によって統治されてる。この権力目指すマフィア連は、民主改革目指す小さな団体だろうと、イェルツイン時代からの政治的残存勢力だろうと、反対はユルサナイ。
このシロヴィキ支配に脅威となる、勢力がヒトツだけ在る。それが「オリガルヒ」と呼ばれる連中で、彼等は、共産主義の崩壊後、旧ソ連邦の自然資源を盗み取って大富豪となったのだ。
KGBのプーチンは、ヒトツの取引をして政権に就いた:ワレワレ「シロヴィキ」が国を統治する。アンタ等「オリガルヒ」の不正所得には目をツブルが、そのカネを少々コッチに回すことと、政治に介入しないことが条件だ。
新興財閥の全員が汚職に関わったわけではない。イェルツィンを操っていたボリス・ブレゾフスキーは政権を左右出来る位置への色気を持っていた。一方ウラジミール・グシンスキーは、クレムリンに介入されない全国的メディァ・ネットワークを創り出したいと思っていたのだ。プーチンは2人の財産をスベテ没収し、その命令の従わない2人を国外追放したのだよ。
しかし、口八丁手八丁の石油商人ミハイル・ホドルコヴスキーが台頭して来た。この泥棒貴族は、80億ドルをカキ集めると、開放経済のお手本となって見せた。会社の利益を公表し、税金を払い、インタヴューにも応じた。これにダマされた外国投資家は、遂にロシアにもルールに沿った自由企業の時代が来たと信じたのだ。
「自由なミハイル」の計画は、自分の「ユコス石油」株を売り捲くってエクソン・モービルと合併させ、ビル・ゲイツ並みの金持ちになることだった。
彼はシロヴィキだけよりも、もっと強力な政治的バックアップが必要と考えた。そこで、ホドルコヴスキーは、金欠の政治団体に片っ端からカネを流し込んだ。プーチンの手下とつながる共産党に始まって、極右主義者ジリノフスキー一派、グリゴリー・ヤヴリンスキー、ボリス・ネムソフ等の民主改革党に至るまで。
キャンプ・デヴィッドでの小ブッシュ大統領との懇談から帰国すると直ちにプーチンは、「自由なミハイル」はチョイと大きくなりすぎた、と判断した。来月の国会選挙、来年3月の自らの大統領再選に備え、メディア把握も十分でない現状で、政敵にカネが供給されるのはマズイ。プーチンはコドルコヴスキーを逮捕し、裁判に掛けて刑務所に送り、その巨額の株式を差し押えたのだよ。
こうした一連のシゴトは、シロヴィキの法務官によって、合法的に遂行されたのだ、プーチンは関与していない、というタテマエの下で。
「自由なミハイル」への、こうした平手打ちの反動は予測し難い。ロシアの株式市場は混乱し、アメリカ国務省は困惑し、エクソン・モービルなどの投資家は逃げ出し、ロシア訪問した、あのイスラエルのシャロンでさえ、あれはヤリ過ぎだとプーチンに言う始末。
エルツィン時代からプーチンにつき従ってきた主要スタッフたちも、嫌気がさして、辞めたり、サッサとクビにされたり。
だが、この反動に、シロヴィキはチイとも困らない様子で、政治的逮捕は、アメリカでのエンロンの調査と同じではないか、と。
他のオリガルヒたちも、これで活動を自制し始め、ロシアの一般市民は、羨望のマトだったカネモチ連がお縄頂戴する有様に大喜び。
ホドルコフスキーの一派は、ボスは刑務所から立候補するかもよ、と言っておる。ムカシ、アメリカにも、ヴァーモント州の議員「唾吐きマット」の例があったではないか、と。しかし、マスコミを完璧に統制しているプーチンの現代では、ユダヤ混血の大富豪であるホドルコフスキーの草の根反乱は、お笑い草になるだけだろうよ。
ワタシは、90年代前半に、オリガルヒによる乗取りと戦った数少ない改革者の一人、ヤヴリンスキーに、プーチンの、このシメツケをどう思うか?と聞いてみた。
「治療は病気よりオソロシイ」ってのが、グローバル・ケイタイからの、彼の用心深いコタエだった。ワレワレはあの背筋凍りつくKGB監視時代に後戻りしつつあるのだよ。
ドッチについたらええんや?オリガルヒかシロヴィキか?
私は、イライラ戦争の際に、同じような選択を迫られたことを思い出す。ドッチについてもペケなのだよ。
えー、昨年の8月の「ヘラ鳥」でご紹介した、「ロシア式・腕力シホン主義のススメ」 を覚えておられるや?チョットオサライしてみれば・・・
金融力と政治的コネクションを使い、私設軍団で、文字通り、工場や企業を襲撃して乗っ取って行くロシアの腕力シホン主義が台頭して来ている。
(その例として、ここでは34才の新進腕力企業家デリパスカが紹介されていた)
ヒトニギリの大企業グループが、石炭、鉄鋼、自動車、アルミニュームを呑み込み、今度は木材関係企業に手をノバシつつある、という報道だった。
ロシアの富の集中は、スイスの銀行レポートによれば、ロシアの巨大企業64社の収益の85%を、8ツのビジネル・グループがコントロールするところまで来ていた。
この連中は、ソ連崩壊後シッチャカメッチャカの10年間の経済的廃墟の中から、ソヴィエト経済のサビサビ船体の改造を始めた。税金を払い、インフラへ投資し、自分の会社を西欧の経済とツナゲようとした。
彼等は自分たちを、20世紀初頭のJ.P.モルガンにナゾラえておるのだ。金融仕掛人が、ドンドン乗っ取りを成功させた。国の法律をヒン曲げて例えばU.S.スティールのような巨大独占会社を成立させ、完全な市場制覇を遂げた後で、初めて法律に従う、と言う姿勢。だがモンダイは、ロシアの法律不備にツケ込んで、ヒト財産作った巨大企業家たちが、これ以降、強権強圧てき手法をアキラメて、公平なルールに従おうとするかどうかだった。
この時「法廷とか法律の施行なんてものは、カケヒキ次第さ」とウソブイたのが、自由ヤヴロコ党のリーダー、グリゴリー・ヤヴリンスキーだったのだよ。1年経って今、プーチンは強烈なワクをハメつつあるわけだ。シホン主義の発達史はドコもオンナシじゃ。は。