U-MAIL(ウンコ通信) 2003/11/28
「ヘラ鳥ウォッチング」
えー、ロシアの場合は新興成金は「オリガルヒ」だが、中国の場合は「ボボ」だと。イイネェ、この語感は。小林亜星の短歌を想い出すよ。
「この世にて 出逢いしボボを 一つづつ 思い起こしつ 彼岸に往かむ」
(小林亜星歌集《残照》より)
「CHINA'S BOBOS MOUNT AN URBAN REVOLUTION」:11/27
「中国現代の都市革命?を担う《ボボ》」
(香港・発)
BOBO、つまり BOURGEOIS BOHEMIAN なるコトバがモテハヤサレておる。デヴィッド・ブルックスの「ボボ天国:如何にして彼等は、新上流階級に成り上がったか」という本が台湾・中国で、それぞれ出版されて以来のことだ。
北京、上海、広州、深セン、などで大流行のこのコトバは、中国語で「XIAOZI」、若くして成り上がった連中、かつては、革命イデオロギーから目のカタキにされたような手合いを指す。ここ香港からチョイと見ても、マバユイばかりの現象だ。
中国ボボは欧米の新興成金と比べても、遜色ないほどの、自信マンマンの、富と贅沢エリート主義なのだ。
西欧メディアのレポートは、連中の生活の物質的ギラギラぶりに焦点を当てる。ブランド志向、高級車、そしてそのアソビ場所。上海や北京の盛場の、メンバーシップのカフェやバー、其処でボボは、西欧の友人連と群れ交わる。こういった場所には、西側のジャーナリストや企業のオエライさんが、中国人の愛人伴って出入りしているのや。
昨年大センセーション捲き起こし、西欧何ケ国かに翻訳されたベストセラー「上海オニャンコ」には、こうした連中のチチクリアイぶりが活写されておった。性的不満抱いたヒロインが、ゲージツ家志向の中国人ボーイフレンドをポイして、ドイツ人の恋人に身をマカセルというストーリー。
今年、上海、北京の街の話題は、ダレが、ドコに、新しいアパートを買ったか、だ。ボボ目当ての不動産広告のキマリ文句は、「HAUZHAI」つまりデラックス。
革命前にはジョフル通りと呼ばれた「HUAIHAI」通り沿いの一等地の広告キャッチは、「ポストモダン・パリ風コンドミニアム」
中国のトップ週刊誌、香港発の「週間YAZHOU」は、最近北京に移り住み、ボボの仲間入りした香港の作家、チェン・ガンゾンの記事を掲載しておる。彼によれば、都市のボボ人口は、大学と出版メディアの集中度に比例している、と。
159紙の新聞と945誌の雑誌を持つ北京は、82の新聞と152の雑誌の上海をやはり凌いでおると。
ボボの中では、見たり聞いたりより、「書かれたコトバ」のパワーが圧倒的なのだと。
ボボの愛読書のリストの中には、村上春樹の「ノールウェーの森」とサリンジャーの「ライ麦畠でつかまえて」が入っているそうな。
(筆者は、香港科学工科大学の客員教授で、ハーヴァード大学で「近代中国文学」を講じておる)
ウム。ムカシ「高等遊民」というコトバがあったけどな。インテリジェンスはともかく、ボボの財力はケタ違いということか。
日本でもバブル末期、デリヴァティヴ・ギャンブルとかでボロ儲けしたオ若イノが、ヒーロー扱いされた一時期もあったけどな。
最近、ドイツの有名な保養地バーデンバーデンで、ロシアの若い成金がワガモノガオに振る舞っておる、という記事も見た。
ま、中国もロシアも、よーするに100年遅れてメイジイシンやってるようなもの。シロート・シホン主義はアブナイのだよ。メイッパイやっちゃうからなァ。は。