U-MAIL(ウンコ通信) 2004/01/13-3
えー、今年初めて、クリストフ君のコラム、北鮮レポート。先月、中国に行って、「チャット・ルームの中に、中国大変革の兆しが見える」とブッソーな記事を書いたのはご紹介済みだが。転んでもタダでは起きないクリ君は、ついでに、満州で、北からの亡命者と接触してこの記事を書いたのだよ。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「DON'T COUNT ON A REBELLION IN NORTH KOREA」:01/13
「北朝鮮の政府ドンデンは期待出来ない」 ニコラス・D・クリストフ
(NY・発)
今、目ン玉離せないのは、イラクではない、北朝鮮や。
小ブッシュが、イラクで核兵器が見付からずオタオタしてる内に、北朝鮮は、プルトニウム再処理、濃縮ウラン製造など、セッセと進めて、2010年までには200発の核バクダンを装備すると。
クリントンはその口先にダマされ、小ブッシュは、直接協議を拒否している内に、金正日は年に何十本かの核弾頭を造るところまで行っておったのや。
その増殖が進む前に、北朝鮮が崩壊するのでは、というのが、小ブッシュのキボー的観測らしいが、これはイラクと同じで、イワユル WISHFUL THINKING、なのだよ。
2002年夏、アメリカ政府は、北朝鮮離脱の亡命者から、金総書記が間も無く放逐されるだろう、との情報を得ていた。朝鮮専門家はマユツバと考えていたが、それを信じたがったタカ派は、この情報を小ブッシュに届けた。これが結果として、金のプルトニウム再処理開始にツナガった。
先月、ワタシは満州地区で、北からの亡命者にインタヴュー試みた。政府関係者などではなく、フツーの労働者や農民の亡命者相手にだ。で、ワタシは、金正日が間も無く放逐されるだろうと言う情報を信じている小ブッシュは間違っているという感触を得たのだよ。そりゃ、クーデタは何時でも起こり得る。しかし今の北朝鮮のように、ガンジガラメにコントロールされた社会では、下からの民衆蜂起なんてケも無い、と。
「国民は依然として金日成と金正日を信じています。崇めているのです」自分の国の政府がキライな26才の女性、ユンさんは言う。「アタシは、金正日はまだ10年は権力の座に居ると思います」
もうひとりの女性、金さんは言う。「北朝鮮には蜂起とか暴動なんて考えはマルデありませんよ」
62才の男性、ホウさんは、こういう言い方をした。「殆どの朝鮮人はアメリカ反対なんでさ」これは金日成、金正日の立場なのだ。「いくらヒモジクても、みんな言うのです。金父子はアメリカと戦い続ける、ワレワレはそれに従うってね」
亡命者たちは言う、中国に来るまでは金正日を尊敬していたと。中国に来て初めて、世界は自分たちが教えられてきたこととは違うと分かり、金正日反対になったと。
だが、金政権が「生き延びる予想」は、北朝鮮のゆるやかな経済回復によって強まっている。
この3年間、国連世界食糧計画局長を務めた米国のリック・コルシーノ氏は、この国を歩き回って、他のアメリカ人とは違う目ン玉で観察しておる。つまり、飢餓改善は地方ではボチボチ、都市部ではカナリ、だと。
「ピョンヤンでは、確実に繁栄の芽が生まれている。道路にはクルマが増えたし、人々の衣服もカラフルになって来ている。電力も増したし、新しい店やレストランも増えた」
生活環境はまだヒドイ。先月、彼のスタッフは地方の役所で仕事したが、室内温度が摂氏マイナス9.4度だったと。しかし、金正日政府がグラグラしているとは思えないと。
「北朝鮮で仕事をやり、全国を歩きまわったワレワレ全員の一般的結論としては、アナタ方が言っているような、政府の崩壊が起こるとは思えない」この結論はマチガッテいるかも知れない。しかしキボー的観測は政治的にはキケンだ。北朝鮮の核計画が無くなることをイノルより、正面から北朝鮮と協議するべき時が来ておるのだよ。
北朝鮮の悪ガキ態度に、報償を与え渋る小ブッシュのキモチも分かるけど、ただ手をコマネイて、相手が核弾頭を装備するのをボヤっと眺めてるワケには行かないだろうがよ。
ウム。そうか、ワメも正直、アメリカ・タカ派風やねん。民衆蜂起はユメのユメか。は。