U-MAIL(ウンコ通信) 2004/01/19-2 


えー、クリストフ君の危惧がアタッテ来たようだ。第2次天安門騒擾の火元になりかねない、と言う中国のチャット・ルームで、貧富のサベツへの糾弾が始まっておる。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「ONLINE ANGER IN CHINA」:1/19

「金持ちの《BMW》に轢き殺された百姓:チャット・ルーム発・中国世直し大騒動」

ジム・ヤードレイ

(中国・HARBIN・発)

昨年10月、カネモチ・ビジネスマンSuの妻のクルマが、百姓女のオンボロ荷車と接触事故を起し、百姓女は死んだ。

普通なら、こんな死亡事故が世間の注目集めることは無い。しかし、貧富の格差が次第にヒロガリつつある中国では、この「死」にまつわるナンヤカヤが暴露された。

それはクルマが《BMW》だったからだ。

接触事故はササヤカなものだった。しかし口論の末、《BMW》が荷車に突っ込んだ。

12月に行なわれた裁判では、ビンボー女の「死」は「事故」とされ、カネモチ女は執行猶予の判決を受けた。

これで一件落着のハズだった。2ツの要因が無ければ。

1ツ目は、階級無き社会を国是としてヒョーボーしてきた共産主義国家で、《BMW》はヤハリ、激しい憎悪のマトとなったのや。

2ツ目は、ズバリ、インタネットの存在。これが今、中国の告発法廷となりつつある。

今週、異例な処置として、当局は《BMW》事件に関わる、司法の腐敗についての調査を命じた。既に、カネモチ妻にはモット重い判決を受けるのでは、との憶測が出ておる。

此処HARBINのヘイロンジャン大学の学長Qu氏は言う。「これがトラクターとの事故であれば、モンダイにならなかった。富と権力の象徴である《BMW》だったから、貧富モンダイにつながってしまった」

百姓女の夫、Daiの話では、彼等のオンボロ荷車が《BMW》の側面にブツカったと。そしたらカネモチ女が飛び降りてきて、Daiを殴ったと。周りの人たちのトリナシで、カネモチ女はクルマに戻り、バックさせて荷車から離すと思われた。しかし不意に、クルマは前進し、百姓女を圧し潰し、数人を負傷させた。《BMW》は街路樹にブツかって止まった。

裁判でのポイントは、この行為が意識的なものか、過失なのかだった。

多数の目撃者が居たはずなのに、法廷には目撃証言者が出席していなかった。

カネモチ妻の主人Suは、負傷者たちに2万ドルを支払ったことを認めた。これが証言者が出席しなかった理由だ。

妻を殺された百姓Daiは、その半分の1万ドルを受け取っていた。これは彼の8年分のカセギに相当する大金。「オラ、コトを荒立てたくなかった、家族のために。判決が正しいかどうか、なんて、ドウでもよかったんでさ」

しかし中国の「ネット市民」連にとってはドウでもイイことでは無かった。中国で今、一番人気の高いウェブサイト、SINA.com には、判決直後、20万件のメッセージがチャット・ルームに寄せられた。その多くが、この口止め料はキタナイと。

メッセージの大波が人々の怒りを増幅した。あるものは、Suはワザト轢き殺したのだとDaiが言っていると伝えた。

中国アカデミーの社会科学の学者グォ・リアンさんは、これは中国社会での、インタネットの役割と影響が成長している例証だと。彼の話では、昨年、警官による殴打致死へのインタネット上の抗議が、この国の拘留に関する法律を変更させたと。また、例のSARS騒動でも、インタネットが最初の情報源になったと。

インタネット利用者の大多数は都会のエリートだが、グォ氏の話では、最近、地方の居住者でもインタネット利用者が増加している。1時間12セントの「インタネット喫茶」利用によって。

「このオ喋リ装置が、マサに中国の状況を変えつつある。誰でもナニカ発言出来るから」
勿論、限界は在る。当局は組織的に「インタネット反体制者」を逮捕し、政治的なモンダイに対しての発信はバッチリモニターする。チベット、台湾、そして法輪功のような禁止された精神運動など。今回の《BMW》のような、予期せぬ事件については、当局はチョイと手をユルメて、世論の動向を一応観察してからシメ上げる。

中国の新聞記者、ネット編集者たちは、《BMW》に関しても、同様にシメツケが行なわれたと。水曜日には、新聞各社は《BMW》報道を禁止され、SINA.com からも関連情報が削除された。それについての説明は一切為されていない、と。

カネモチ女Suの夫、グァン・ミンボー氏曰く、インタネットが自分の家族をメタメタにしたと。自分がDaiおよびイロイロな被害者にカネを払ったのは、謝罪および、医療・葬儀の費用を償うためだったと。

自分の妻は殺人者ではない、運転技術オソマツなワルイ運転者だっただけだと。

その通り。事実は、彼が地方の交通局にコネを効かせて、1997年に妻のライセンス
を手に入れたのだった。そうでもしなければ、アイツはとてもテストをパス出来なかった、と夫は言っておるのや。


ウム。中国のこれからのテキはインタネットか。クリストフ君の予見はアタリそうだ。

当局の相手はニンゲンじゃない。エレキテル・ライン・システムじゃ。シホン主義メザスこの国としては、この道具ナシで経済発展させることは出来ない。ウム、キツイ・ダブルバインドじゃのォ。

アメリカの大統領選でも、インタネットでカネ集めしてるディーン候補については、チョットその実力ハカリかねるところがある。抽象的なネット上で、拡散・増殖する情報は、カンタンにベクトル逆に付け替えることが可能だ。アナログ時計の文字盤読むのと、デジタル時計の文字盤読むのとのチガイのような、ココロモトナサを感じるぜ。

大統領選の話題で言えば、アトランタに遊説というか、カネ集めに出掛けた小ブッシュが、ついでに、黒人票目当て、かのキング牧師の墓に花輪捧げて、モーレツなブーイング食らった。

小ブッシュの、アトランタとニューオーリーンズの募金集会の成果は、230万ドル。

株価のように、毎日のニュースで評判ユレ動く、アメリカの大統領選て、一体ナンダロ?


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