U-MAIL(ウンコ通信) 2004/02/03
えー、タバコの次はサトウ。WHO vs. 企業の論理。アメリカのビョーキは根が深い。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「U.S.LINE ON SUGAR IGNORES THE FACTS -- AND THE WORLD」:01/26
「《現実》と《世界》を無視する米国サトウ族」
〜食品産業界とグルになって国民の健康ムシバム小ブッシュ政府〜
K・D・ブラウネル&マリオン・ネッスル
(紐育・発)
体重減らすのには、少なく食べて運動すること。「ナニを少なくすればイイのか?」
WHOと栄養士の答えイッパツ。「砂糖」。しかし、政府と食品企業は、考えがチガウようだ。
昨年、WHOとFAO(食品農産機構)は「ダイエット、栄養、慢性病予防に関する専門家意見書」を発行。「砂糖摂取の制限」を含め、健康的な食生活の方法を示唆。
これに賛同するどころか、イチャモンつけたのは、「HEALTH AND HUMAN SERVICE」局。28頁に及ぶ批判文を発行したのだ。「意見書」は科学的な明瞭度に欠けると言うのだ。批判文はWHOに送付されたが、WHOは5月の総会で意見書を採択する構えを見せた。
この対立の重要性を理解するためには、デブの恐怖に捕らえられているのは、アメリカだけではないことを知るべき。デブ、ツマリ肥満は、世界的流行病。「国際デブ救援隊」によれば、10億人のニンゲンが体重超過もしくは肥満。
最貧国を除くスベテの国で、デブは当然の帰結として、心臓病、糖尿病の比率が上昇し、栄養失調を凌ぐ健康モンダイとなって居るのや。
現代社会では、ハイカロリー食物の過剰が、健康的な食事をムズカシイものにして居る。
食品産業界が、WHOの科学をモンダイとするのはヘンだ。だってそのレポートの中のダイエットのためのオススメは、なんともアリキタリのものに過ぎない:果物と野菜をもっと採り、アブラと砂糖分の多い食物を控えろと言うのだ。そんなことは、科学的にも常識的にもアタリマエのことだ。
よーするに。当該産業のロビイストとしては、砂糖の消費制限の呼び掛けに、ココロ安らかでは居られない、と言うことだ。砂糖協会は、WHOに対し、もっと他の科学的データを出せ、と要求したのだよ。米国のWHOへの4億飛んで600万ドルの献金をどーしてくれるのや?と言うわけ。
食品業界のエライさん達や政府高官連が、根拠薄弱な科学だと、文句言うのは、自分たちの利益にカカワルからだ。WHOレポートの結論に怯えて、食品企業と政府関係者は、科学的根拠を突いて、法施行を遅延させようとする。タバコ産業が長年やってきたのと同じことだ。
上院幹部会のラリー・クレイグとジョン・ブローは「HEALTH AND HUMAN SERVICE」の書記官トミー・トンプソンに、WHOに対し「これ以上意見書を押し出さないように」要請せよ、と。
一方で砂糖、玉蜀黍精製業、スナック・フード産業などの貿易協会一派は、意見書の合法性に疑問を突き付け、トンプソンを個人的に介入させることに、成功したのだ。
WHO内に、食品産業界からの足場をカタメルことで、小ブッシュ政府は、より進歩的先見的な食品会社の努力を掘り崩し、国民大衆の健康をオビヤカシておるのだよ。
こうした政府の動きは、政府が、厚生政策を立てるに当たって、自分と食品産業との間に、カベを造る必要があることを裏書きするもの。カネのため、ハイカロリー食品に目をツブルなんてトンデモナイことだが。
(筆者ブラウネルは、エール大学心理学学部長。「食物戦争:食品産業の内幕」著者。
ネッスルは、NY大学公衆衛生教授。「食物政策」著者)
えー、関連記事をもう1本。ボストン・グローブ紙社説の転載。
「EXPORTING OBESITY」:01/29
「デブ病輸出する気かよ?」
小ブッシュ政府は、口では、デブ防止を唱えつつ、WHOが始めようとしている国際的キャンペンを批判しておる。
世界中の人々に、ジャンク・フードをあまり食べるなとススメル方針に抵抗する食品産業とツルンではアカンのや、政府たるもの。
WHOへのアメリカ派遣団は、過食を抑える強力な措置を要求する法案を、ウワベは支援するように見せながら、その実行をヒト月遅らせることに成功した。
小ブッシュ政府の言い分としては、WHO案は、デブにおける個人のセキニンの強調が不十分だと。さらに、消費者が、食品中の砂糖、塩、アブラの摂取量を制限すべきだと主張する科学的根拠も不十分だと。
これは当然、こうした食品企業の利益を損なうものだ。だから例えば砂糖協会は、WHOの意見書に対し、WHOへのアメリカの経済援助に反対するぞと、オドシを掛けておる。
で、小ブッシュ政府のデブ防止策は、今のところ、少人数のグループ内でのダイエットの訓練と変更を強調する方向へシボラレておる。
アメリカのデブ疫病が、他の国に広がるのを止めるために、イロイロな健康法を指導しているWHOをジャマするようなコトはするべきではないのだよ、ホントは。
ウム。実は、こうした事態が、一番ハッキリ出てくるのが、小ブッシュ政府の「トウモロコシ」ロビーへの態度なのだよ。
覚えておられるや?一昨年、2002年の7月25日の「ヘラ鳥」でワメがご紹介した、(コネチカット州・コーンウォ−ル・ブリッジ発)の記事を。再録ご紹介致そう。
「アメリカにノサバる玉蜀黍皇帝」
コーンほどアメリカの風景、食糧システム、そして国家予算にシミ込んでいるモノは無いのだよ。
先月(ツマリ2002年6月)小ブッシュがサインした1900億ドルの農業助成金法案はダレのタメのものなのか?
この10年間、ワレワレの税金が毎年40億ドルづつ、農民に支払われる。もっともっとコーンを生産するために。もうこれ以上余分なコーンのストックはカンベン願いたいという現実にカンケイ無く。
今、コーンの売価は1ブッシェル2ドル。農民の生産費は3ドル。(ニッポンの米と同じやねん)生産を減らして価格を上げるべきなのに、政府は逆に助成金を出すとキメたのだよ。コーン皇帝のアメリカにおける支配力はこれで不動なものとなった。
チラっと見たところでは、この助成金は農民へのホドコシのように思えるかも。でも実際には、これはコーンの過剰生産がモタラす経済効果のためなのだ。
安いコーンのオカゲでサカエルのは、イロイロな食品加工業、ソフト・ドリンクとか、スナック菓子とか。
多くのアメリカ人は気付いていないかも知れないが、最近、アメリカの食品界は、「総コーン化」の過程に在るのだ。
つまり、アナタは目に見えないカタチでコーンを消費している。それは食肉用動物の飼料としてのコーン。アナタの食べる鶏や豚や牛、彼らはコーンで飼育されている。それが彼らのケンコーにとって、イイものかドーカにはマッタク関わりなく。
草を食べて進化してきた食用牛にとっては、コーン飼料は彼らの消化システムをシッチャカメッチャカにしてしまう。だからビョーキにならないよう「抗生物質」を混ぜる。
鮭の養殖にもコーンが使われる。魚にコーン?安いからだ。どんな生き物だってこれで行ける。おお、政府助成金サマサマだよなァ。
しかし、年間100億ブッシェルの半分を動物の飼料に使ったとしても、まだまだタップリとコーンは余る。そこで企業は天才的な処理法を開発する。エタノールからヴィタミンC、生物分解プラスティックまでサマザマの。
これまでに、コーンを利用する企業としては、例えば高糖度のコーンシロップの開発がある。これは砂糖を押し退けた。1980年代以降、ソフトドリンク・メーカーの殆どは、砂糖からコーンに切り替えた。スナック菓子業界もこれに続いた。
モンダイは、こうしたシロモノを育て、食べることで、アメリカ人の健康と環境がギセイになることなのだよ。(ワメ注・アメリカ人ダケヤナイ!)
業界が、このコーンの甘味を使用し始めた1980年代から、アメリカ国内の肥満や第2糖尿病が現れて来たのはグーゼンの一致ではあるまいよ。
コーンは環境にも永続的な影響を与える。ハイブリッド種のコーンは穀物の中で一番、窒素肥料を必要とする。一番殺虫剤を必要とする。
トドノツマリは、それが水を汚染し、海洋生物を殺す。
今や「コーン」は皇帝に成り上がった憾がある。
このシッチャカメッチャカ助成金システムによって過剰生産されたコーンを処理するために、ワレワレアメリカ人は、出来るだけイロンナ方法で、出来るだけ早く、コーンを食べ続けねばならぬ。
土地のユタカサをワレワレのカラダの不健康なユタカサに換えるべく。は。
というワケだ。「アメリカの悲劇」ではないか。もしかしてこれは、インディァンの「呪イ」かもよ。でも、それがモトの「デブ病」が世界に輸出されつつあるのだよ。へ。