U-MAIL(ウンコ通信) 2004/02/12
えー、自由経済ロシア《No.1》の石油新興成金は、牢屋にブチ込まれたが、ロシアには他にも大した成金がマダマダ居てはるのや。
今度は、1918年に、「ソビエト共和国憲法」によって、処刑されたロマノフ王朝最後の皇帝ニコライU世の遺品である宝石「ファベルジェの卵」を買い戻してロシア国民に拝ませてやろう、という新興成金が現われたのだよ。これは、言うなれば、「共産党」の歴史引き摺っているプーチン政府へのアテツケちゃうか?
「ヘラ鳥ウォッチング」
「RUSSIAN INDUSTRIALIST BUYS FORBES'S FABERGE EGGS TO TAKE COLLECTION HOME」:02/07〜08
「あのニコラス2世の宝石を買い戻したロシアの新興成金」
キャロル・フォーゲル
(紐育・発)
ロシア新興成金のヒトリ、ヴィクトール・ヴェクセルバーグが、マルコム・フォーブス一族が所有していたイワクツキの「ファベルジェ・コレクション」をマトメて買い取り、ロシアに持ち帰ることになった。
2月ほど前、NYのサザビー・オークションに出された、9ケの「王室イースター・エッグ」と、その他ナンヤカヤ180ケのオタカラだ。
ロシア皇帝の遺産であったオタカラは、当時のボルシェヴィキにエンガチョされ、ソ連政府建立資金用に、西側に売り飛ばされたのだ。
ロシア貴族の記念物を買い戻して鼻高々のヴェクセルバーグは弱冠46才。「イースター・エッグ」をドコゾに陳列して国民に見せたい、とノタモウた。
このコレクション全体のオ値段は公開されていないが、その道のセンモン家によれば、1億ドル。サザビーのオークション最低指し値は、9000万ドルだったと。
フォーブ誌によれば、ヴィクセルバーグは、ロシアで4番目のカネモチで、その推定総資産は25億ドル。ティゥメン石油と、シベリアン・ウラル・アルミニュウムの会長。目下旅行中で、これに関するコメントは取れず。
しかし、サザビーによれば、このコレクションが売りに出されると知ったヴェクセルバーグは、「我が祖国ロシア最高のタカラモノを取り戻す一世一代のチャンス」と思ったのだそうだ。そして、これを「ロシア国民」に公開したいと。その場所が、国立エルミタージュ美術館になるのか、クレムリンになるのかは、まだ発表出来ないが、と。
フォーブスの副会長、クリストファー・フォーブスは言う。「長いこと、ワレワレ一族は、誇りを持ってこのタカラの管理者をツトメて来た。でも、今や新しいロシアは、自由経済の時代に入った。これがロシアに返還されるのはスバラシイことだ」
この3年間で、フォーブスの広告収入は50%減った。しかし、それが売却の理由ではない、とフォーブス社は言う。
昨年あたりから、クリストファーや兄弟たちが、父親のコレクションを売却するのでは、と「嗅ぎ回る」連中が居たと言う。マジメなヤツも、そうでないヤツもゴッチャに。
先月、サザビーがこのオークション計画を発表して以後、フォーブスは、あるロシア人が「マジメな買い手」として登場してきたことを認めた。
この宝石について説明するなら、ロシア最大の宝石美術商だったペーター・カール・ファベルジェが、初めて王室からの注文を受けたのは、1885年、皇帝アレクサンドル3世が妻へ贈るイースターのプレゼントだった。その後、息子のニコラス2世が、妻と母のための宝石を依頼した。イースターの贈り物は恒例となって30年以上も続いた。
ロシア革命後、ファベルジェの仕事場は国有化され、ソ連政府は沢山のイースター卵宝石を売却し、王室の卵宝石は宮廷から没収し、そのいくつかは、クレムリン美術館に展示されておった。
売却先は、主として、何十年に亙ってロシア美術の権威であったNYギャラリーで、そのオーナーは大実業家のアーマンド・ハマーとアレキサンダー・シェイファーだった。
「ファベルジェは1920年に死んだが、その作品は現代美術であり、歴史的財産とは誰も考えていなかった」現在のNYギャラリー・オーナー、2代目ピーター・シェイファーは言う。
宝石卵をロシアに持ち帰る前に、サザビーがNY本部で、このコレクションの展示会を開くことを、ヴェクセルバーグは了承しておる。
このコレクションは、出版界の大立者、マルコム・フォーブスが、生前、NYのフォーブス・ビル内の特別ギャラリーに展示すべく蒐集したものだった。
このコレクションの目玉は、1897年のイースターに、皇帝ニコラス2世が、自らの帝位継承を記念して、妻アレクサンドラに贈った伝説の「戴冠卵」なのだよ。
さて、そのコレクションのロシアでの展示場所について、「ヘラ鳥」情報が入っておる。ついでにご紹介いたす。
「FABERGE EGGS MAY GO TO SITE OF CZAR'S EXECUTION」:02/09
「《戴冠卵》は皇帝処刑の地の教会へ?」 ソフィア・キシュコフスキー
(モスクワ・発)
フォーブス社の、ファベルジェ・コレクションを買い取ったロシアの「アルミニュウム・石油」新興成金、ヴェクセルバーグは、1918年に、皇帝ニコラスU世とその家族が処刑されたエカテリンバーグ市が、コレクション展示場所として一番相応しいのでは、と考えていることを示した。
商用で日本へ向かう途中のヴェクセルバーグは、デンワでこう言ったのだよ。
「コレクションの目玉はナンと言ってもニコラス2世の《戴冠卵》だ。彼の悲劇的一生は、エカテリンバーグで閉じられた。ワレワレはその地に、《血の上の教会》を建設中だ。だからコレクションは其処へ持って行くのが一番相応しい」
その教会は昨年、当時のロマノフ王朝全員、ニコラス、アレクサンドラ夫婦と、5人の子供たちがコロサレた宮殿跡に奉献されておる。
しかし、ピーターズバーグに在る国立エルミタージュ美術館や、クレムリン美術館の館長たちは、テメエのトコロこそコレクションの展示に相応しい、と言い張っておるのだよ。
クレムリンの「武器貯蔵所」は、ファベルジェのイースター卵を10ケ所有しておる。目下のところ世界最多。
今回のサザビーのオークションの予想客のヒトリだったロシア文化省は、クニとしては1ケか2ケの卵を買うのが精々だ、だれか民間人が参加してくれないかなァ、と言っておったのだよ。
ロシア政府は、個人コレクターが美術品を買って国内に持ち込む時の取得税と関税を免除することにした。本来なら税金は購買価格の30%なのだ。だから海外での購買者は美術品をそのまま相手国に預けっ放しのことが多かった。
ヴェクセルバーグ率いるシベリア−ウラル・アルミニュウム社は、本拠をエカテリンバーグ近くに持つ。フォーブズ誌は、ヴェクセルバーグの資産を25億ドルと推定しておる。彼は、このコレクションは、自分の会社が在るロシア全域で展示したいと。
彼はまた、タイユメン石油の会長でもあり、昨年英国の英国石油社と合併して、その有利な取引が、今回の購買資金にツナガった、と言う。
ヴェクセルバーグは、今のところ、投獄されたもうヒトリの石油成金コドルコフスキーとは違って、プーチン政府のオルガリヒ(新興成金)狩りの対象とはなって居らぬ。
「今のロシアでは、資本が急激に集まっておるが、この個人資産をどう利用するか、がモンダイだ」とヴェクセルバーグは言う。「英国石油との合併で、オレが株主として莫大な金融力を得たことは秘密でもナンデモ無い」
彼は、今度の購入は、オリガルヒ(新興成金)イメージを改善するネライではない、と言う。たとえば、昨夏、英国のサッカーチーム、チェルシーを買い取ったロマン・アブラモヴィッチのように、ロシアのカネを海外に流出させて批判されたオリガルヒとは違う、というわけだ。
ウーム。No.1は、刑務所の中で、法廷闘争への決心をカタメておる。多分ムダだが。
No.4は、帝政ロシアの遺産をアメリカから買い戻して、一見愛国者風だが、プーチン君はどー見るか?チョイとアブナイ気もするが。
「戴冠卵」をサザビーに託した、アメリカのフォーブス社は、ご存じの通り、ビジネス・ウィ−ク誌、フォーチュン誌と並ぶアメリカ経済誌フォーブスの発行元。創立者マルコム・フォーブスのハゲシイ編集方針でノシ上がった雑誌だが、創立がロシア革命の1917年てのも、ナニカの因縁か?は。