U-MAIL(ウンコ通信) 2004/02/20 


えー、コトバの魔力と言うか、単なるカラダの部分名詞が、中国でエンガチョされた。さて、そのウラにナニがある?


「ヘラ鳥ウォッチング」

「‘VAGINA MONOLOGUES’?NOT HERE, CHINA INSISTS」:02/16

「‘子宮の独白’だ?メッソーモナイ!」 〜北京で拒否されたオンナの一人芝居〜

ジョセフ・カーン

作者のイヴ・エンスラーは自作、オンナの一人芝居に「子宮の独白」とタイトル付けた理由を、こう言っておる。「ヴァギナ」なるコトバは、人々にちょっとバツの悪い感じを与えるからよ。

「アタシはそんなコトバ言いそうにない、と見られているから、使ってみたわけよ」

社会規範に対する挑発は、アメリカ国内では、この芝居へのセンセーションを巻き起こした。しかし、中国では「子宮」なんてコトバは、公衆の面前で使われるようなモノでは無く、大ショックで、国家の検閲の対象になってしまったのだ。

今週、中国宣伝省は、一番西欧化された都市、上海で幕を開けることになっていた、この芝居の無期延期を命じた。

首都北京でも、とある前衛芸術ギャラリーが、ヴァレンタイン・デーに非公式、無料で上演することになっていた「子宮の独白」にストップをかけた。

エンスラーの、この作品は、微妙な女性の人権モンダイ、被暴力モンダイを扱ったものだが、当局の検閲の対象は、その内容ではない。モンダイは単に、「ヴァギナ」というコトバだったのだ。このコトバは標準中国語辞典の中には載っていても、主要メディアに印刷されると言うのは、不文律の侵犯なのだよ。

「多分、他のタイトルだったら、モンダイなかったでしょうよ」 土曜日にこの芝居を上演する予定だった現代ギャラリーのオーナー、不動産業経営者ジャン・バオクワンは言う。中国は伝統的に、性的潔癖な国では無い。最近はまた、セクスの基準もかなりユルンで来ており、婚前セクスや結婚外セクスも普通のこと。売春も大都市では大目に見られているし。

上海政庁は、最近、セクス博物館をオープンした。そこにはアカラサマな性器具などが展示されている。しかし、中国共産党は長いこと、性的行為、特に女性のセクスの露骨な表現を、西欧的退廃と排してきた。

「ブルジョワ的自由」と「精神的堕落」非難キャンペンは、1990年代にも繰り返して行なわれた。そして、ごく最近まで、政府はエイズ猖獗を国民の一部の道徳心の崩壊の結果と見做して来たのだよ。

先月、中国中央テレビの役員は、アメリカのヒット・コメディ・シリーズ「フレンズ」を一時中断すると発表した。あまりにもセクスに関するアテコスリ部分が多すぎる、という理由で。

当局は、「子宮の独白」の上演阻止のために、バクゼンたる、イロイロな理由を挙げた。

上海の制作会社は、この作品を全編中国語訳し、中国最初の大がかりな興行を予定していた。しかし、リー・シェンジン監督は、デンワ・インタヴューで、何百枚ものチケットが売れた後、これがキャンセルされたと語った。その理由として当局は「この作品は、未熟である」と言ったと。

北京の興行者は、もっと慎重にコトを運ぼうとした。現代ギャラリーは、セクシャル絵画の展示会に合わせて、この作品の英語版を、1回だけ上演する予定を立てた。絵画は展示された。しかし「子宮の独白」英語版の上演は、ドタキャンされた。

エンスラーによって書かれたこの芝居は、世界中の女性とのインタヴューに基いている。女性たちの性讃歌と女性が受けた虐待のデイテイルから構成されている。

興行主からの招待状を見ると、北京での興行は、家庭内暴力防止ネットワーク、法務省、中国社会科学アカデミー、などがガンクビ並べて支持しておったのだよ。この上演はV−day、毎年2月14日、ヴァレンタイン・デーに行なわれる国際的な「女性虐待防止」闘争に合わせて予定されていたのだ。

主催者は、この作品は女性虐待への認識を広めるためのものであり、乱交などを容認するものではないことを、当局に説明したいと。当局は、この作品の上演を、将来ズーっと禁止するツモリは無い、と。

「ワレワレは希望を捨ててはいない」現代ギャラリーのシャン氏は言う。「ワレワレの目的は、中国と世界の間のモンダイを先頭に立って開発することだ。だけどチョット早すぎたのかも」と。


ウム。まァ、タテマエとホンネと言うか。「金瓶梅」「紅楼夢」の中国が「子宮」などにタジログわけはない。ただ、「子宮」と来ると、解剖学的過ぎて、シラけると言うならワカルけど。

タテマエ清廉潔白の中国共産党の党是からの逸脱、と言うよりは、ホンネは「女性解放」にツナガルこの手の表現物が、マダマダ「隠蔽第一主義」の当局にとって、一種の反体制運動に見えてしまうというコトだろう。

逆に言えば、エキセントリックなタイトルの「オカゲ」で、それを理由に上演を阻止出来たってのが、事実ではないのかいな?

「コトバ」がすべて、「パンツ」を脱ぎ捨ててしまっておるニホンでは、チョット考えられないトラブルだよな。

「子宮の独白」に対応するオトコのタイトルは何?お山は天気、「男根清浄」?

ツマラン!オマエのハナシはツマラン!今年もツマラン!


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