U-MAIL(ウンコ通信) 2004/04/15-3
えー、ブラジル産のビフテキは、熱帯雨林の味がする、と言うハナシ。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「MORE STEAKS, LESS RAINFOREST」
「牛が森を殺す〜ブラジル寓話」
デヴィッド・ケイモヴィッツ(農業経済学者・国際森林センター会長)
(インドネシア・ボゴール発)
アマゾンで畜産されている家畜が、この地帯の貴重な植物・動物を危機に陥れて居る。
そのモンダイの中心にあるのは、ブラジルの牛肉に向かっての、世界のモノスゴイ食欲。ブラジルの牛肉の輸出は、1995年の5倍に増え、ヨーロッパを主要マーケットとして目下世界最大の牛肉輸出国となっておるのや。しかしこれが、ブラジルの熱帯雨林の乱伐を推進している。
1990年代半ば、環境保護論者は、楽観的だった。熱帯雨林の破壊は下火になったと。ところが、5年ほど前から、情勢が変化した。破壊は拡大し、2年前からロケット式に急上昇した。
政府の発表では、2003年だけで、アマゾンの森はスイスの2/3の地域を失ったと。森林乱伐が始まった1970年代以来、ブラジルの熱帯雨林は、その全体の1/6を失ったと。
ナゼ、そんなコトに?
メディアが注目したのは、アマゾン地域の違法伐採と大豆栽培。しかし何と言っても、最大の原因は、畜産牧場。
この8年間で、アマゾン地域の家畜数は、3700万頭から5700万頭に急増した。そして1頭について失われる森林は1ヘクタール、サッカー競技場ヒトツ分だ。
このアマゾン地方からの牛肉で、ブラジルの牛肉輸出は爆発的に伸びたのだよ。
このブラジル牛肉のブームのモトはナニか?
先ず、いわゆる牛の口蹄病を根こそぎにすることに成功したこと。
次に、アメリカ、カナダの狂牛病、鳥のインフルエンザの流行からの恩恵。
そして、不景気によるブラジル通貨価値の下落、これが輸出にドライヴ掛けたのだよ。牛肉売買収入は1999年〜2003年の間に倍増した。で、これが樹木を切り、草を植える方向を強力に推進した。
アマゾン地方では、企業は競って投資を重ね、最新式の屠殺施設と肉罐詰め工場を建設し、政府は道路建設に莫大な財政投資をした。これで値段の安い上質の牛肉の生産、輸出が可能になったのだよ。
人々は大成功だと言うけど、実際には、大牧場にはあまり雇用が発生せず、中小農家は土地と仕事を失う結果になるわけや。さらに、大牧場主は、国有地を占拠し、違法に森林伐採を行なうのだよ。
先月、ブラジル大統領ルラ・ダ・シルヴァは、森林乱伐を規制すると発表した。この方針はイイ方向に進みつつあるが。そのためには、政府が土地の収奪をキチンと管理し、原始林の開発計画を規制し、森を森のまま保つことに経済的インセンティヴを与えなくてはならぬ。タイヘンなこっちゃ。
目下、ブラジルは不景気のド真ん中に居る。政府は財政を緊縮せねばならぬのや。このシッチャメッチャカを収拾するには、国際的支援が不可欠。アマゾンの破壊は、グローバル・マーケット式末期シホン主義経済がもたらしたグローバルなモンダイやんけ。ブラジルも努力せにゃならんが、グローバルな連帯が必要なんよ。
ワレワレの牛肉への食欲に、熱帯雨林を食い尽くさせてはアカンのや。
ヤ、アマゾンにこんなハナシがあるなんて、恥かしながら、ワメは全く知らんかった。
いや、肉食ブンカが、穀物消費サイクルの中に侵入すると、トドノツマリは世界の飢餓にツナガル、という基本リロンは知ってまんがな。動物をコロシて食らう、というブンカは結局、どこかでオトシマエ付けさせられるんちゃうか?南無阿弥陀仏。合掌。