U-MAIL(ウンコ通信) 2004/05/04-2
で、次にエディトリアルよりグっと踏み込んだクルッグマン氏の告発。
「THE BUSH VISION OF PRESIDENTIAL POWER」:04/28
「モンダイは《隠蔽》ではない。それを当然の《権利》とウソブくことや」 ポール・クルッグマン
(ニュージャージー州・プリンストン・発)
ディック・チェニーのエネルギー委員会を巡る深いミステリー。だが、ワタシの言うミステリーとは、2001年に起こった事態のことを指すのではないのだよ。
確かに、エネルギー企業のエライさんが、自分達の利益になるレポートの内容をニギって居ったのや。しかし。
ホントのミステリーは、今回の最高裁裁判まで、小ブッシュ政権が、世間のミンナが知っているこの事件の詳細を隠蔽するために、3年間もガンバって来て居る、と言うことなんよ。
そのヒトツの理由は、エネルギー委員会の記録の中に、有罪を構成するある種の事実が存在しているという可能性やねん。
もうヒトツは、全部をサラケ出せば、政府とエネルギー産業界との癒着がアカルミに出てしまう小ブッシュ政権のビクビクだろう。
しかし、3番目に、これが一番コワイことだけど、政権がこれを当然の権利とホンキで考えていることやねん。
記録の中に、オカシな煙は立っていないのか?
ウム、多分チェニーは、既に2001年、イラク油田の分け前にアズカっていたのだよ。しかし、その証拠はキレイに消されて居るのや。小ブッシュ政権にとって、委員会の記録公開は、スベテが世間にサラサレる危機感にツナガルものだったのや。
このスキャンダルを追っている者にとっては、小ブッシュ政権がエネルギー産業と深くカランで居ることはタシカなのだが、ドコとドコがドウつながっているのか、判り難いのだよ。
再選キャンペンへの貢献もその一部としてあるだろう。しかし、個人的な部分もあるのだよ。小ブッシュ、チェニーだけでなく、政府の多くのメンバーが、エネルギー産業のオカゲで、ケッコウな資産を作って居るのや。事実、チェニーの委員会の理事の一人は、委員会を辞めた次の日に、実業界に入り、エネルギー産業界のロビイストになって居る。
そのお返しに、すぐさま、小ブッシュ政府はエネルギー企業に特典を与えておる。
たとえば、電力会社の大気汚染を規制する「資源再調査」を廃案同然にする政策決定によって、数百万ドルの利益を企業にモタラシておるのだよ。
こう見て来ると、もはや委員会の情報公開を求めるなんて言う状況ではないんちゃうか?
チェニーのエネルギー委員会の自己正当化の口実は、2000年から2001年にかけての、カリフォルニアでの電力危機なのだ。しかし、これは実は、エネルギー企業の市場操作の結果だったのだよ。そしてその企業がチェニーにエネルギー政策を進言した、と推測出来るのや。
チェニーのヒミツを守ろうとの決心は、多分、悪い評判を避けたいからだろう。
しかし、それは同時に、「政府は好き勝手、思うままに、行動する権利を持つ」「世間は政府がナニをヤッ居るのかを知る権利を持たない」と言うフカーイ信念に基づいて居るんちゃうか?
ニューヨーク・タイムズ紙に、リンダ・グリーンハウス女史が書いたように、小ブッシュ政権が、エネルギー委員会についてヒミツを隠蔽している、という法的議論は、この政権が、敵の兵士と認めた限りは、裁判ヌキで、何時までも拘留する権利を持つ、とする態度と「ビックリするほど似ている」のだよ。
ドッチの場合も、この政権が、「大統領の権力は、法廷に優先する」という見解を真っ正面に押し出して来ている、ことの証明なんよ。
この見解はアチコチに行動として発現しておるのや。例えば。
ボブ・ウッドワード氏は、この政府は、「アフガン用」とキメられていた予算を、議会に諮問はおろか、報告もナシで、イラク侵攻に「転用」した、と指摘した。
つまり、チェニーが擁護しているのは、アメリカの「選挙に勝てば官軍の独善主義」なのだよ。ヒトタビ、大統領に選出されて、ホワイトハウスに入れば、好き勝手カマワヌ。何事も、議会に相談したり、国民に知らせるギムは無い。
ついこの間まで、ワタシは、最高裁がそんな独善主義を裏書きするなんてことは、アリエナイと考えていた。
そして、大統領がこの独善主義を堂々と正面に掲げるなんてことも、アリエナイと信じていたのだよ。
ウム。つまりこれが、「アメリカ政府新帝国主義」の《顔》ってことかい?「圧倒的な格差」を、世界中の他国に対してだけでなく、自国民にも認めさせようってか?
もし、日本政府が、似たようなことをヤラカシたら、どーなる?政府総辞職やろが。
ハナシは昨年秋、チェニーがスカリア等仲間とペンシルヴェニアの狩猟倶楽部にプライヴェートな「カモ撃ち」に行くのに、副大統領専用機を使用したことに戻る。
* これは当然、《公私混同》として指弾されるケースやろが。
そしてその《狩猟》たるや。養殖され首輪つけた、あまり飛べないカモ(昨年の報告記事ではキジだったはずだが)500羽を放して、その内400羽を仲間10人で撃ちまくったのや。チェニー自身も70羽を撃ち殺したと。
ここで3ツのモンダイが指摘される。
* これは「ハンティング」などと呼べる行為ではない。ハンターの風上にも置けぬ振る舞いだよ。単なる鳥類大量虐殺ではないか。動物愛護協会からクレームがついておる。
* 虐殺されたカモの処置は?チェニーの報道官は、キレイに洗って、貧乏な人々に食糧として贈った、と説明したが、その事実はなかった。ムダな殺戮以外のナニモノでも無かったのだよ。
* この行為は、チェニー自身の精神病理的トラウマから引出されたのではないか?スベテ完全綿密に、《イラク侵攻》と言う《経済企画》をススメテ来たのが、ゲリラの反発に遭って、齟齬を来し、相当にイラついていたのではないか?
こんな副大統領が無意識過剰な大統領を操っているってのは、相当にコワイよなァ。