U-MAIL(ウンコ通信) 2004/05/12
えー、国によって、まるで取り扱いの異なるマリファナについてのレポート。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「THE U.S.WAR ON POT IS A HUGE WASTE OF MONEY」:05/01〜02
「マリファナ撲滅戦争だ?しょーもない事にムダなカネ使わんといてや」
〜この5000年間、マリファナ喫み過ぎで死んだヒトは居らんのや〜
エリック・シュロッサー
(紐育・発)
この秋から、ブリティッシュ・コロンビアの薬局では、処方箋ナシで、薬用マリファナを販売する。カナダの厚生省の方針によるのだよ。
これはカナダ上院委員会の見解、慢性疼痛、動脈硬化、テンカン、その他の病気の治療に、マリファナを使用することは、「決定的とは言えないがアキラカな」キキメがある、と言う報告に基づいたもの。
首相ポール・マーチンと、保守派野党党首ステファン・ハーパーが揃って、マリファナの非犯罪視を支持したのだ。
このカナダの提案に強く反対したのは、ヘンなことに、すでに薬用マリファナを使用している患者。政府の供給するマリファナは1オンス110ドルもするのに、粗悪品だと。「まるで材木のような味がする」と。で、カナダ厚生省は、もっとグレードの高いマリファナを供給する、とヤクソクしたのや。
ご存じのように、これは、アメリカにとっては考えられないハナシ。アメリカでは、マリファナは規制物資、つまり麻薬で、政府の言うには、乱用の危険が高いので、薬用は認められない、安全を保証出来ないと。
連邦法では、たとえ少量でも、アメリカ国内で保持すれば違法。
11州ではマリファナ罪にならないが、多くの州では麻薬として厳罰。ルイジアナでは、1オンス売っただけで、20年の刑。ワシントン州では、チョイとでも他人に提供すれば5年の刑。
アメリカでは、2002年だけで、マリファナ法を犯したとして、70万人が逮捕されて居るのや。ヘロインやらコカインやらよりも多いのだよ。
その90%はマリファナ「所持」で、これは殆どの場合、軽い刑。と言っても、ブチ込まれることもあるし、免許停止、馘首につながる。
多くの州では、1オンスの所持は重罪。たとえ身体障害者であっても、連邦福祉年金や、食料クーポン券が停止される。殺人者、レイプ犯には、停止は無いのに。
小ブッシュ政府は、マリファナへの闘いをエスカレートさせて居る。治療用マリファナを提供しているクリニックを急襲したりするのや。
国家麻薬規制当局は言う。「マリファナは中毒性を持っており、暴力につながる。マリファナのオソロシサを超える麻薬は無い」この強力な意見に、議会から異義が出たことは無い。
マリファナ撃滅戦争は、1982年、レーガン大統領によって始められ、党派を超えた支持を受けて来た。
一番ハゲシイ麻薬撲滅立法は、リベラル派によって支援され、クリントン政権下で、年間マリファナによる逮捕者は倍増した。
実際には、マリファナ使用者の逮捕・受刑に対しての強い反対は、コンサヴァ派から出て来て居るのや。
今年、ホワイトハウスの、麻薬撲滅キャンペンのメディア予算は、1億7000万ドル。NPO「麻薬無きアメリカ」との連携で。
「麻薬無きアメリカ」の訴えは効果的だ。でも誰もが、その目的を達成したいと思っているわけでは無い。と言うのも、赤面症の治療用抗欝剤、とか、中年男性のセクス能力回復用ピルなどの必要があるからだ。
事実、ある種の精神活性化用麻薬は、正当化されておるのや。だから、「麻薬無きアメリカ」が発足当初、タバコ、アルコール、薬品などの製造会社から財政援助を受けていたことはオドロクに当たらないのだよ。たとえば、ホフマン−ラロシュ、フィリップ・モリス、R.J.レイノルズ、アンホーザー・ブッシュ、などから。
毎年、1万6000人を超えるアメリカ人が、アスピリンやイブプロフェンのような、非ステロイド炎症鎮静剤服用によって死んで居るのや。だからと言って、議会が、Advilの全面禁止を要求する事態は起こらないのだよ。
アメリカ国内で広く消費されている一番危険な麻薬は、ワタシも週に3、4回は服用して居る:アルコールと言う名前の麻薬だ。
これこそ文字通りの毒物だよ。飲み過ぎれば死ぬ。アメリカ国中の暴力犯罪の半分とリンクしており、家庭内暴力と自殺の、2/3とリンクしておるのだ。
そして若い世代の飲酒率は、マリファナ吸飲率より高いのだよ。司法省によれば、アメリカの11才から13才のコドモの飲酒率は、マリファナ吸飲率の4倍だと。
だからと言ってマリファナを軽く扱ってはならぬ。マリファナは強力な、ココロを変えるクスリだ。ワカモノ、分裂病者(統合失調症とか言わなきゃイケナイんだっけ)、妊婦、心臓に欠陥あるヒトは吸ってはならぬ。
しかし、チットモ毒ではないのだよ。その5000年の歴史の中で、マリファナの吸い過ぎで死んだと言う正確な記録は無い。
この20年間に、マリファナ撲滅のために何百万ドルかが使われ、何百万人かが逮捕され、何万人かが投獄された。それって役に立っているの?
当局によれば、1982年、18才から25才のアメリカ国民のマリファナ吸飲率は54%だった。そして2002年、その率は・・・54%だ。
ワレワレは、他の国の法律に無関心だ。スペイン、イタリー、ポルトガル、オランダ、ベルギーでは、マリファナは罪にならない。英国も少量の所持は軽い刑に変えた。カナダでも、1/2オンスまではOKだ。オハイオ州では、1年に3オンスまでOKだ。でもオハイオがヒッピーディッピーの天国になったなんて話は聞いていないよ。1991年から、ガチガチ保守派の共和党知事がオサメて居るのやけど。
で、考えるんだけど。マリファナを吸い過ぎたヒトは、サケを飲み過ぎたヒトと同じに、扱われるべきじゃないかね?ツマリ彼らに必要なのは、逮捕とか投獄とか馘首とかじゃなくて、援助・保護じゃないの?
さらに言えばさ、比較的安全で、確実に効くクスリを患者に禁止するってのは、合理的なないし、ヒドイことだよね。
1972年に、ニクソンの指名した委員会が、マリファナはアメリカでも犯罪の対象とするべきでない、と結論出したのだよ。この委員会のネライはマリファナを奨励することじゃなくて、マリファナ神話を崩すことだったんだけどね。ニクソンは委員会の結論を拒否したんだけど、この結論は今でも有効だと思うよ。
2002年にカナダの上院委員会は、こう議決した。「殆どの場合、長期短期に関わらずインド大麻の使用は、肉体的にも、精神的にも、社会生活的にも、無害である」
現行のマリファナ禁圧戦争は、バカバカしいカネのムダ使いであり、無意味な不幸のミナモトやねん。
この国のマリファナ撲滅十字軍戦士は、マリファナ吸飲者と同じや。一種の中毒やんけ。モノゴトを明晰に考えられないんだよ。
(筆者は「ファスト・フード国家」「大麻の狂気」の著者)
ウム。60年代から70年代にかけて、ワメの周りにも、マリファナ吸飲者はようけ居てはった。そのニオイは覚えておる。ま、一種のヒッピー・モード、流行りモノだったんだよ。
そう、タシカに、ある種の国家固定観念から解放される、という錯覚を与えて呉れたのだよ。ホントは今の方がヨッポド、世の中カタマってしまって居るのやけど。
まァアメリカと言う国は、いつも何か「禁止」していないと、ココロの平衡が保てない国なんよ。アルコール、マリファナでなくても煙の出るタバコ、原理主義的中絶、etc.
もしかすると、マリファナの場合は、ココロの底に、「インディアン殺し」の原罪が影を落としているのかも。神話的病的肥大化農産業「トウモロコシ」の中にも同じ相手の「コロシ」の記憶が潜んで居るんちゃうか?は。