U-MAIL(ウンコ通信) 2004/06/22
えー、アフリカで起こっているナンヤカヤについて、新聞の記事読んでも、ピンと来ないことが多い。それは、ワメの根本的知識が欠如しているコトは勿論だが、例えば、イラクなどと違って、コッチに届いてくる「情報量」がまるで貧弱だからだよ。
今、スーダンで「起こっているらしい」コトについて、わが黒猫ヤマト・クリストフ記者が、何回も注意喚起の記事を「ヘラ鳥」に載せた。そのタイトルだけ挙げれば。
「“NEVER AGAIN,”AGAIN AND AGAIN 」:03/30
「起こってはならぬコトが、何回も何回も」
(チャド/スーダン国境地帯・発)
「WOULD YOU LIKE YOUR CHILD BURNEDOR SHOT?」:04/15
「自分の子供が焼かれたり、撃たれたりしても、アンタ平気?」
(紐育・発)
これを、ご紹介しようと思いつつ、余裕がなくて見送って来たのだが、もう一度現地に赴いた黒猫クリストフの、緊急報告がココにあるのや。もはや無視出来ませぬ。ジックリご紹介申し上げるべく。
で、その記事の横に、諷刺マンガが付いておる。破壊され、荒れ果てた土地で、赤ん坊抱いたスーダン難民風女性に、ノート広げたアメリカ人記者が頻りにイイワケしている。
「俺たちゃ今、メッチャ忙しいんよ。なにしろ、イラク問題、虐待問題、テネット問題、G−8問題、レーガン国葬問題、と来たモンダ。」
「まァ、11月に選挙が終わったら、就任式までの間にチョックラ時間取れるかも。そしたらアンタ等の問題取り上げたるで」
「ヘラ鳥ウォッチング」
「IF THIS IS NOT GENOCIDE, WHAT IS ?」:06/17
「これでも鏖殺じゃないってか?」 黒猫ヤマト・クリストフ
(チャド/スーダン国境地帯・発)
小ブッシュ大統領政府は、ダルファーの大量殺人とレイプを、「ミナゴロシ」と呼ぶべきかどうか「検討中」だとよ。
小ブッシュは、ホワイトハウスに、その生き証人、24才の寡婦、マグブーラ・カッターを招いてハナシをジックリ聞くべきだよ。その女性は、今、当地の一本の樹の下で、オレにハナシを聞かせてくれて居るのや。
世界の連中は、恥知らずにも、ダルファーの今年度の死者32万人を、タイクツな統計の一例としか思っていないのだよ。
カッターのハナシを聞けや。それを何万倍にも拡大して、それをヒトゴトとして置いてイイかどーか、ジックリ考えてみろや。
ほんの数ケ月前まで、カッターは、結構な生活を送っていたのやねん。気さくで美人のカッターは、4年前、金持ち農家のアリダウドと結婚した。結納は40頭の牛。
アリダウドの家族は300頭の牛と50頭の駱駝を持ち、スーダン西部のアブラーヤ村では、指折りのお大尽やったんよ。
2人の子供が出来た。ひとりは去年の暮れに生まれたのだが、丁度その頃、スーダン政府は、西部ダルファーの反乱分子を壊滅させる決心をカタメタのや。
政府は、アラブ人にカネと武器を与えて「ジャンジャウィード」と呼ばれる襲撃隊を作り上げたのや。そして彼らに、ザガワ、マサリット、ファル部族を殺し、放逐する権限を与えた。
3月12日午前4時、カッターは暁のイスラム教礼拝を行なっていた。そこへ政府のヒコーキがやって来て、爆弾を落としたのだよ。
直後、1000人の「ジャンジャ」が、馬や駱駝に跨がって村に侵入、そのウシロには、トラックに乗った政府軍が続いて居ったのや。
「ジャンジャ」は叫んだ。「黒ン坊ドモをココに住まわせることは出来ない。ザガワは出てゆけ。ココはアラブの土地だ!」
カッターは、2人の子供引っ掴んで、近くの森に逃げ込んだ、炎と銃弾掻い潜って。
両親は「イノチのツナ」の牛を守ろうとして、撃たれて死んだ。
この攻撃は、ザガワに、ヒトが二度と住めないようにするための、テッテ的戦略の一部だったのや。
「ジャンジャ」は、ニンゲンやロバの死体を井戸に投げ込んで使用不能にした。畑の灌漑用のダムも、村の7台のポンプも、住民の家屋、小学校、クリニック、モスクも、スベテを破壊したのだよ。
アブラーヤ村の生き残り何人かに、インタヴューしてみたが、カッターのハナシと同じだった。
あの日、この村では、100人が虐殺された。特に、男と少年はテッテ的に抹殺されたのや。
女は、逃亡を許されたが、美人は誘拐された。
レイプされた者は話したがらない。その中で、30才のアブデル・カリムは、「ジャン」に兄弟3人と夫と7才の息子を殺された、「ジャン」は彼女の腕から4才の息子を奪って、ノドを掻き切ったと証言してくれた。
彼女と2人の妹は、馬で運ばれ、集団レイプされた。「ジャン」は1人の妹を射殺し、もう1人のノドを切った。そして、カリムをどう傷つけるか、相談した。(性的暴力はアフリカ族を放逐するための、スーダン政府の方策のヒトツ。「ジャン」はレイプした女に「烙印」を押したり、傷つけたりして、レイプの証拠を残すのだよ)
1人の「ジャン」は言った。「オマエはオレのモノだ。アフリカはアラブの奴隷なのだ。これは奴隷のシルシだ」彼は刀で彼女の足を傷付けた。そしてスッパダカにして放逐したのや。
それに比べれば、カッターはまだ幸運だった。両親と家と資産は失ったが、夫と子供たちは無事だったし、レイプもされなかったのだ、その時点では。
だが、その幸運は直ぐにコワレた。彼女のハナシの続きは次回のこのコラムで。
ヒドイハナシやねん。この彼女たちが「ミナゴロシ」(鏖殺)のギセイ者で無いと言うのなら、世界はもう、オシマイやんけ。(続く・・・)
ウム。黒猫クリストフ君の、居ても立ってもイラレナイ、というキモチ伝わって来る。
こうしたレポート読んで、「アフリカはアラブの奴隷だ」と言うセリフを聞いて、ハジメテ状況が分かって来るのや。
3000人のイノチ失われた9・11に関する「情報量」と、100万人が殺されるアフリカに関する「情報量」の「圧倒的な差」が、ワメ等を一種のローカル「不感症」に仕立てるのやねん。
黒猫ヤマト・クリストフの記事の連続パンチが効いたのだろう、2日後、「ヘラ鳥」エディトリアルが、このモンダイを緊急コメントしたのや。クリストフ君の目ン玉の「虫瞰図」に対して、イワバ「鳥瞰図」的に。
「SUDAN DEMANDS ACTION」:06/19
「スーダンに介入すべき今」ed.
アメリカと国連は、スーダン政府がソソノカシているトンデモナイ少数民族圧殺キャンペンを、強く非難した。
このキャンペンは、何十万のニンゲンを、飢餓に追い込んでいる。状況はヒドイ。強力な対策が必要。
スンニ派系イスラム政府とキリスト教系南部住民(SPLA)との「内戦」は、200万の死者を記録して、一応終結した。
そこへ。新たに発生したのが、ダルファー舞台に、アラブ政府と、非アラブ住民との間の紛争。
「ジャンジャウィード」なる政府系アラブ軍隊が、非アラブ住民を、「レイプ」「烙印捺シ」「農作物破壊」等で脅かし、15000人を殺し、100万人以上を放逐して難民化させたのだ。
小ブッシュ政府の弁護士どもは、これが果たして、法的に「鏖殺]にアタルがどうか、ギロンして居るのだと。
そんなコトはドッチでもエエやんけ。犠牲者数は、10年前の、あのルワンダの虐殺にセマって居るのや。あん時、アメリカと国連は、80万のニンゲンが殺されるのをポカンとボーカンしてたのやで。
南北紛争はオサマった。今は、ダーファーのテロと飢餓を抑えるべく、カーツーム政府にハタラキかけねばよ。「ジャンジャウィード」を武装解除させねばよ。
しかし、国連安保委員会の、アルジェリア、中国、パキスタンは、少数民族住民よりも、スーダン政府を擁護するスタンスなのだよ。
アメリカはEU等とともに、スーダン政府に圧力かけるべきだ。ところがアメリカ政府は「ジャンジャ」のリーダー達の、「アメリカ国内旅行禁止」「国内資産凍結」を発令しただけ。アホちゃうか。「ジャン」のリーダーが、アメリカ旅行する筈も無いし、凍結される資産など持っている筈も無いじゃんか。
スーダン政府の役人にこそ、イロンナ圧力かけるべきだよ、彼らが「ジャン」抑圧に動き出すまで。
ヨロシイカ、何百万のイノチが、アンタの迅速、確実な行動にユダネラレて居るのやで。
ウム。このスーダン政府なるものは、1989年、「民族イスラム戦線」と連携したアル・バシル准将の無血クーデタによって、樹立され、イランとの関係も強化して、イスラム色を強めてきたのだよ。
1991年には、オサマ・ビン・ラディンの亡命を受け入れようとしたのやねん。これはアメリカ、サウディアラビアの圧力で、オジャンとなり、1996年にビン・ラディンを国外退去させた経緯があるのやで。ほんまヤヤコシ。