U-MAIL(ウンコ通信) 2004/07/28-3
えー、もう1本、サダムの近況報告を。
「へラ鳥ウォッチング」
「IMPRISONEDSADDAMWRITES POEMS AND TENDS A GARDEN」:07/28
「詩作にフケリ、盆栽タノシム獄中サダム」 (共同通信)
サダムは、ネコの額の庭作りや、詩作や、コーラン耽読で時間をツブシている。
公表レポートによれば、欝気味で、意気消沈している、と言うが。
詩のヒトツは、ジョージ・ブッシュについてのものだと言うが、父子ドッチのブッシュやら分からないと言う。
ロンドンの「ガーディアン」NYの「ニューズデイ」2紙が、イラク新政府人権相、バクティアル・アミンのハナシとして伝えるところによれば、24日、サダムの独房訪ねたが、ハナシはしなかった、と。
サダムの米軍刑務所での独房はエアコンディション付きの3×4メーター。折り畳みベッド、テーブル、灯りがヒトツ。テレビもラジオも新聞も無い。
「日がな一日、コーラン読んでいるが、自分のイノチをシンパイしているようだ」
国際赤十字差し入れの本、小説や旅行記など145冊ほどを読んだ。
67才のサダムは高血圧と慢性前立腺症の治療を受けて居る。ヘルニアもある。油脂食物を拒否して5キロほど痩せたが、今は回復して居る。医者は抗生物質を与えているが、ガンのような重大な病気のオソレは無いと。ただ、組織検査は絶対必要なのだが、サダムは拒否して居ると。
3時間ほどの自由時間、サダムは植木の世話をしている。「南部の沼沢地を干乾しにして環境破壊したオトコが、植木の世話とはどー言うツモリかね?」
この訪問時、アミンは、1980年代後半、クルドへの化学兵器攻撃を命じたとして告発されているアル・マジッドや、サダムの腹違いの兄弟で、情報相、国連大使など勤めたバルザン・ティクリティ、サダムの個人秘書、マームド・ティクリティなどにも会った。
するとバルザンが近付いて来て、私に向かって「ねえ、大臣、ワタシはマジッドなんかとは違う。なぜ此処に居るのかわからない」と言う。そしてこのことを、クルドのリーダーと、新政府のアラウイ首相に伝えて呉れと。「吐き気をモヨオシタ」とアミンは言う。「私の前に、大量虐殺でイラクを墓だらけにしたヤツ等が居た」と。
ウム。イラクに政権移譲した後、この囚人たちの資格はイロイロ変わって来て居る。
アラウィ首相は「100万人の行方不明者、集団埋葬された数十万人の犠牲者」に関する罪が裁かれる、と。
米英暫定占領当局(CPA)は占領中、死刑執行を停止していた。しかし、主権移譲された後、イラク暫定政府は「死刑復活」を確認して居るのや。
ところで。6月に「ニューズウィーク」誌が、「フセイン大統領直筆の手紙」と言う記事を載せた。14行の内9行が米軍によって黒く塗りツブサレているシロモノ。
これに関しては、「サダムがいかに不当に拘束され、ジュネーヴ条約違反の扱いを受けているかを訴えるため」と言う見方と、「サダムの健康良好をPRするためのニセ手紙」と言う見方がある。
これに関しては、「キムラ・イラク・レポート」で時折ご紹介している木村三浩氏のサイト内、「今週の一言」(6/25)からの抜粋をお届けしておこう。
「米軍に塗りつぶされた、フセイン大統領《直筆》の手紙」
この記事の真偽がモンダイになった直後の2月27日、私はサダム・フセインの長女ラガドさんに会っている。そのとき彼女は、こんな風に話していた。
「先日、赤十字の人が、父サダムの手紙を持ってきてくれました。手紙には《私は身体も大丈夫で健康に問題はない。だから心配には及ばない》と。私はそれをひと目見て、偽物であると分かりました。明らかに父の直筆とは違う。《これは父の手紙ではないので受け取れない》そう言って赤十字の人に返したのです。それっきり、音沙汰なしです」
残念ながら、この手紙が本物か否かを判断する材料を私は持ち合わせていない。だが問題は。
第一に、これがニセ手紙だった場合には、フセイン大統領のコンディションを隠蔽するための演出ではないか、という憶測も成り立つ。
第二に、これが本物の手紙だった場合には、こうした塗りつぶしや検閲に正当性があるのかということだ。
こう考えることもできる。ただが家族への14行の手紙に対し、これほど神経質に検閲を行ない、大部分を塗りつぶさなければならないというのは、当のアメリカ自身が、フセイン大統領の発言による影響力を少なからず認めており、もっと言えば恐れている、ということだ。
ウム。いづれにせよ、イラク劇場での、サダムの存在は大きい。2枚目か3枚目か、その役柄は見るヒトのスタンスによって異なるわけだが。