U-MAIL(ウンコ通信) 2004/10/08 


えー、パキスタンてのはホントにヘンな国だ。女性の権利がまるで守られない一方で、カーン博士のごとき、核兵器コネクションの中心人物が居てはる。中国の経済発展のオカゲで、新しい港湾都市がヒトツ出来たり。アフガンの選挙の取材が目的か、われらがクリストフ君が中東に飛び、カブールに入る前に、ミールワラから。チョットご紹介遅れたが。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「SENTENCED TO RAPE」:09/30

「《レイプ刑》の存在する世界」 ニコラス・D・クリストフ

(パキスタン・ミールワラ発)

オレは小ブッシュのために、ビンラディン狩りを続けて居る。パキスタンのアチコチで、ヒゲ生やした背の高いアラブ人見かけなかったか?と尋ねて回っとるんやけど、まだ賞金2500万ドルは取れそうにない。

ビンラディンの代わりに、トンデモナイ話に出会った。

19世紀の奴隷制、20世紀の全体主義、への闘争と同様、今世紀は、第三世界の女性解放がモラルの中心モンダイやんけ。

ムカタラン・ビビのケースをご報告申し上げる。

アメリカの大統領選挙では女性人権モンダイなど争点にもならないが、パキスタン首都イスラマバードからクルマで東南へ12時間ほどの、当地ミールワラ村では、死ヌカ生キルカのモンダイなのや。

2002年6月、この村ではハイソサイエチーに属する一族が、ビビの兄弟を性的凌辱した。ところが逆に、この被害者の男が、ハイソサ一族の女性とセクスした、というイチャモンをデッチ上げたんよ。

そして、村の長老会議の出した結論は、ナント、刑罰として、当の男の姉妹をハイソサ一族の男たちが「集団レイプ」する、と言うもの。

ハイソサ一族の4人の男どもは、楽しげにダンスしながら、ビビを裸に剥き、代わる代わるレイプした後、300人の村民の目の前で、素ッ裸のビビを家へ帰したのや。

パキスタンの伝統的イスラムの教えに従えば、理由を問わず、汚されたオンナは村に居られなくなる。その両親も名誉を失う。当人は自殺するしかなくなるのや。

「はじめはアタシも自殺しようと思った」とビビは言う。この事件の次の週、隣村でも同様な事件が起こり、その娘は農薬飲んで自殺したんよ。

しかしビビは逆に、「恥はレイプした側にある」と男どもを提訴すると言うオドロクベキ行動に出たのや。

結果、男どもは死刑のオソレもある有罪を言い渡され、ムシャラフ様は、ビビに8300ドルを与えたのや。そして警察に24時間のビビの身辺保護を命じた。

自分が学校に行けなかったビビは、そのオカネで村に小学校を建てた。男の子用と女の子用と。社会改革には教育が一番と考えたからや。女の子用の小学校にはビビの名前が付けられ、彼女自身、その4年生の教室でベンキョーして居るのだ。

ここでハナシを終わりたい。しかし。政府は、学校の運営資金を提供するという約束を反古にしただよ。その上、警護の警察官の食費もビビが持たねばならくなったのやねん。

オカネは底をつき、基金を集められなければ、小学校は閉鎖される。

村民たちはウワサして居る。レイプ男どもは、警護ポリスがビビの身辺を離れるのを待って、ビビと家族をミナゴロシにするだろう、と。

オレはハイソサ一族が住む一帯を歩いてみた。彼らはミナゴロシにしたりはしない、と言った。しかし、「レイプ刑」を悪いとは思わない、と。

「あの一家は名誉を失った」とハイソサ族の長老は満足気だ。

オレはビンラディンを発見するどころか、こんなトンデモナイ習俗に出会ってしまったのや。オンナを骨までシャブってポイと捨てるブンカが、未だ地球の半分を覆っているのだよ。

かつて奴隷制、全体主義、などと闘ったワレワレ西欧人は、ビビの側に立って真剣に闘うべきではないのか?それとも、(ハンプティ・ダンプティのように)塀の上からボヤっと眺めてるだけかい?


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