U-MAIL(ウンコ通信) 2005/01/05-3
えー、TUNAMI情報、次は援助金支出をめぐって、アラブ世界の中でのイザコザ。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「DISASTER AID IGNITES CONTROVERSY AMONG ARABS: ARE THEY STINGY?」:01/05
「義捐金、ケチるな俺たちゃ成金アラブ」 ネイル・マクファークハー
(カイロ・発)
クエイトの新聞紙上で全国的論議が広がって居る。
この国に出稼ぎに来ているヒト達の故国のツナミに対する義捐金、ちょっとケチリ過ぎているんちゃうか?ちょっと冷た過ぎるんちゃうか?この国は石油のボロ儲けで国庫はイッパイだってのに。
乳母、運転手、零細労働者、召使など、クエイトの家事労働の多くは、東南アジアからの出稼ぎに支えられて居る。自国労働者の数を遥かに上回って居る。クエイトと湾岸諸国は、もっと援助せにゃアカンちゃうか?
モンダイは、そのカネが、テロリストに流れるオソレから、イスラムからの援助には反対の動きがあることや。さらに過激な意見としては、ツナミ災害は「カミの呪い」だと。
義捐金の多くは、赤十字を通じて届けられるワケだが、当局の高官は、電話に出ないし、忙しくてナンボになったか、まだ計算出来てないと。
クエイトの新聞《アル・カバス》は2日の社説で、湾岸アラブ諸国は、モット義捐金拠出するギムがある、東南アジア諸国とは長い付合いだし「石油価格は2倍になり、オレたちゃカネモチなんだから」と。
この社説が出た後で、クエイト政府は拠出金額を200万ドルから1000万ドルに上げたのや。
クエイトは今年度の財政黒字を略100億ドルと踏んで、その内7億ドルを、臨時過剰収入として、クエイト国民に配分すると言う。
それを捉えて《アル・カバス》編集長ナジフは、最低限1億ドルは、義捐金を支出すべきだ。クエイト人口225万人の内、129万人が、今回災害受けた東南アジアなどからの外国移民なのだからと。(?コレハチョットマユツバヤ。モノノ本ニヨレバ、アジア系ハ9%、20万前後ノ筈ダガ)
「彼等がクエイトを創って呉れたのや。子供も増やして呉れた」とナジフは言う。石油ブームが来る前には、ビンボーだったクエイトの出稼ぎ人を、インドはじめ多くの国が門戸を開いて受け入れて呉れたのだからと。さらに、故郷の家族の安否を心配している召使い、メイドたちに、故郷への電話を掛けさせてやれと。「親世代はオレ達よりズっとココロが広かった。もっと苦労したからだ」
この社説は、オトコたちが集う夜のサロンで恰好な話題となったのや。
「もっと同情すべきやねん。だってコッチは儲かっているんだし、東南アジアは隣人やんけ」元情報大臣のサード・アル・アジミは、個人的義捐金がもっと集まると信じている。
この社説はクエイトだけでなく、石油で儲かっている湾岸諸国に、義捐金を増額すべきだと言う意見と動きを作り出したのや。
カタールとサウディは各1000万ドルに。アラブ首長連合は10倍の2000万ドルに増額した。
しかし、こうしたアラブ諸国の義捐金の申し出は、TUNAMIの直後に開始されていた。そしてその被害の規模が明らかになるにつれ、増額されつつあるのや。
「被害の規模が分かるにつれ、ワレワレの貢献度がいかにチッポケなものか分かって来たのや。だから、せめて急ぐしか無いのやねん」アラブ首長連合の情報大臣は言うのだ。
5日までに届くよう、計140トンの救援物資が、3機づつの輸送機に満載されて、スリランカとインドネシアに送り出された。
ジッダのイスラム開発銀行は、1000万ドルを緊急援助として、インドネシア、モルジブ、ソマリア、タイ、インド、スリランカへ頒布した。
サウディの首都リヤードでは、「赤三日月協会」の副会長が、政府の1000万ドルの義捐金を、被害各国の尼僧組織に直接送ったと。
彼の言うには、ルートの明確でない一般市民の個人的義捐金支援に対しては、そのカネがテロリストの資金化することを怖れるアメリカからの圧力が掛かって居ると。
クエイトでは、義捐金はイスラム教被害者のため、と言う宣伝がモンダイになった。一番被害の大きかったインドネシアは、世界一のイスラム人口持つ国だ。
「理解に苦しむ。ナゼ、イスラム教被害者だけなんだ。災害に宗教の差なんて無い筈だ」と《アル・カバス》のコラムニスト、ムハメッド・ムサーダ・アル・サレが書いたのや。
この意見は聖職者の間に賛否両論、大きな反響を呼び起こしたのや。
「アジアの大地震は、売春、観光、背徳、裸体の海岸を襲った。これは不正と背徳に汚れたニンゲンに対して、カミが与えた最後の警告やんけ」或る解説者はイスラム・ウェブサイトに、そう書いた。
クエイトの国会議員、ワリッド・タブタバイも、地震は警告メッセージだと、新聞のコラムに書いた。
現場からのリポートをタテに「あの大破壊の中に在って、イスラム教モスクは、聖なる御手の証しとして、崩壊を免れた」と。
ウム。義捐金がテロリストに流れないかとシンパイするアメリカもアワレだが、天から降って来た災害ソノモノと、その支援に関してまで、宗教サベツを適用する手合いもアワレやねん。
ココロ狭き一神教の限界やんけ。
地から湧いてきたアーブラガダブラに感謝しつつ、義捐金増額レースってのもマンガチックやねん。は。