U-MAIL(ウンコ通信) 2005/02/21-3
「CHINESE CRACK DOWN ON ILLEGAL ABORTIONS」:02/18
「中国ヒトリッコ政策の破綻:男の子129対100女の子、どーする?」
ハワード・W・フレンチ
(中国・貴州・貴陽・発)
この1月、ここ貴州の首都、人口300万の貴陽では、妊娠14週以後の中絶を禁止する法律が他に率先して施行された。街には「女児殺人を取り締まれ」の警告看板も。
世界もビックリの、男児女児出生比率のアンバランスに対処するキャンペンの一部として、こうした動きが、バラバラながら、中国全体に起きつつあるのや。
妊娠14週過ぎれば可能となる、超音波による胎児の性別診断も、既に法律で禁じられているのだが、徹底していないのだよ。
貴陽で起こっている事は、中国の「25才で子供一人」と言う思い切った社会政策の難しさを示して居る。世界一のこの国の人口増加を抑えると言う目標は大成功だったのだが。
この政策立案者は、夫婦の「ムスコを持ちたい」と言う強烈な願望を読み損なったというべきか。
結果は人道的にも厚生的にもオソロシイことになった。オンナの胎児の大量中絶、そして生まれた女児の殺人、遺棄が社会的慣例になったのや。
いくら男子の世継が欲しいからと言っても、貴陽の男児女児の出生比率アンバランスはヒドイ。男児129人に対して女児100人。そして第2子、第3子を求めた夫婦の場合、その比率は、男児147人に対して女児100人。もうシッチャカメッチャカや。
この町では超音波テストを売り物にする婦人科病院はウハウハ。コンビニより数が多いほどだ。中絶商売もウハウハやねん。
ある医者は、その混雑したロクな設備も無いクリニックで、年間400回の中絶手術を手懸けて居ると。費用は普通17ドル。麻酔を使う「無痛中絶」はその倍額。
勿論、中には未婚者の中絶、失業などで経済的に子供を生めない中絶もあるわけだが。
どの医者も表向きは、性別による中絶は拒絶すると。だから超音波による性別判断もやらないと。でも、どーしてもと頼まれればヤル、と。
男児が欲しいために超音波診断を望む人々は後を断たない。だからもし貴陽でこれを禁じても、他の場所へ行くことになる。しかし、それも必要ない。クリニックによっては、他人のライセンスを借りて商売する。それに超音波検査の器械は意外に安いのだよ。
商売としては、病院勤めの医師の休診日に中絶手術を依頼する例も。
「そうして手術の安全度は低い。小さなクリニックは緊急事態にほとんど対処出来ない」と医者は言う。
ウム。ここでは、中絶や嬰児殺しや超音波診断が焦点になって居るが、それを法律で取り締まっても、既に生まれてしまっているアンバランスの是正はムリやんけ。モンダイはむしろ、この男女比率のアンバランスが、将来、どんなカタチの社会問題になるか、ではないか。
男子世継は出来たがヨメはんが来ない、のでは「家」も「国」も守れないではないか。結局は不自然な全体主義的「人工的少子化」は裏目に出たと言うことか?
いや、経済大躍進と、女性払底、この2ツのファクターが将来するのは、中国民族の混血化大促進。そしてそれは、パクス・シーノの可能性にツナガルのかもよ。ハハハ。