U-MAIL(ウンコ通信) 2005/03/14-2 


「ヘラ鳥ウォッチング」

「BUSHIS STILL WRONG」:03/11(ボストン・グローブ)

「それでも小ブッシュはワルいよ、ヤッパ」 ロバート・カットナー

(ボストン・発)

たしかに、「自由」が出回ったように見える。小ブッシュ一派に言わせれば、それはスベテ、大統領のイノチ賭けて、イラク戦争に突っ込んだ小ブッシュの勇気のタマモノだと。
小ブッシュのウシロのネオコンの屁リクツとしては、サダムの追放が、イラクだけではなく、中東のパワー・バランスを変えたのだと。アラブ、イスラム一般人に、デモクラシーの可能性を与えたと。

そして、サダム政権の崩壊が、ドミノ現象を惹き起こしたと。

先ずシリアが、アメリカの腕力見せ付けられて、レバノン操作から手を引いた。と。

エジプトのムバラクが、突如、公正選挙を約束した。と。

サウディの地方選挙もマジメだった。と。

パレスチナ・イスラエル対立も、打開に進展を見せた。と。

イランも核放棄に向けてネゴに応じた。と。

肝心のイラクも、現状はシッチャカメッチャカだが、マトモな線も見えて来た、と。

オイオイ、これが全部ホントなら、小ブッシュはノーベル賞モノやねん。モンダイはヒトツ、これがウソってことだよ。

こうした出来事は、小ブッシュのセイではなく、ソレゾレの力関係の結果なんよ。

イスラエル・パレスチナに関して言えば、これはアラファトの死去をチャンスに、シャロンが党を無視して、イスラエルの入植地からの一部撤退をキメたので、小ブッシュにも、イラクにもカンケイ無い。(もしカストロが死んでキューバがデモクラシーに変わっても、小ブッシュはテメエの手柄にするだろうよ)

サウディは依然、王家独裁制で小ブッシュベッタリやねん。まもなく真のデモクラシーが根付くだろう、なんて、冗談もイイ加減にせいや。

CIAが拷問のために囚人を送り込んでいるエジプトも同じや。

イランが核に関してネゴに応じるのは、アメリカのアタマ越し、欧州の外交力のオカゲ。
レバノンの不安定は、1920年代にフランスがこの国をシリアから分割したためや。キリスト教徒のための飛び地として。ついでに言えば、ルワンダ、ヴェトナム、インド、イラク、みんな西欧が血だらけの民族戦争起させて分割し統治した歴史のユメの跡やねん。
アメリカだってレバノンに何回もオチョッカイ出して、その度にヤケドしてるやんけ。

中東全体に亙って言えることは、民衆レベルから昇って来る不平不満のホコ先は、アメリカ軍と企業に利益供与する独裁者と、バックでそれを支持するアメリカに向かう、と言う図式や。サダムもその一例やねん。ホントのデモクラシーが成就したら、小ブッシュは困ってしまってワンワンワンやろが。

アラブ世界のFOX−NEWSであるアルジャジーラは、アラブを映し出すカガミだ。だから小ブッシュ政府は、これを抹殺したがるのやねん。

同様に、バグダッドの「政府」なるものは、ホントのデモクラシーでも親米でもない。

ニンゲン誰しも自由を求める、ってのは小ブッシュのい言う通りや。だけど発作的にデモクラシーが拡大したのは、アメリカ軍の調停力と言うよりも、地域的なモガキと複雑な外交の結果と言うべきやねん。

これは小ブッシュ一派が、信用出来ないマルクス主義者と見做すネルソン・マンデラの南アフリカについても当てはまる。アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、台湾、韓国、フィリピン、そして、チェコ、その他の元ソ連帝国下にあった国々も、事情は同じ。

デモクラシは伝染する、ってのも小ブッシュの言う通りや。イラク選挙について《ニューヨーカー》誌は言う。「人々は、一度デモクラシーの力にビックリすると、それは長続きする、小ブッシュのオセッカイにカンケイ無く長続きする」

小ブッシュの世界の自由についての御託宣にドウノコウノ言うより、ミンナで、そのコトバを守らせることが大事やねん。デモクラシーのダブル・スタンダードはアカン。他人のデモクラシーをウラでナンヤカヤ操作するなって。イラクにとって、デモクラシーがホントにイイものなら、小ブッシュはテメエの国内のデモクラシーもチャンと守らねばよ。


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