U-MAIL(ウンコ通信) 2005/04/05
えー、ローマ法王の昇天は、ワメにとっては対岸の出来事、取り立てての感想などある筈もない。大方の日本クリスチャンも教会で静かに祈るだけだろう。しかし、中国政府にとっては、「法輪功」同様、国内クリスチャンの動向はやっぱりシンパイのタネやんけ。
各派ヒックルメて、ほぼ200万人と言われる日本のクリスチャンに較べ、中国は、カソリック信者だけでも、1949年の300万人から現在は1200万人に増えて居るのや。そしてモンダイは、その他に、プロテスタン系の《ハウス・チャーチ》なるものが、若年層に野火のごとく広がっていること。法王の死去めぐってのレポート中心に、ザっと状況ご紹介申し上げる。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「MOURNING HASRULES INCHINA/POLITICAL TENSION UNDERLIE MEMORIAL RITES IN CHINA」:04/05
「中国政府にとって、宗教はスベテ疫病」 〜法王追悼ミサをめぐるナンヤカヤ〜
クリス・バックリー
(北京・発)
ヨハネ・パオロU世の死去に際し、月曜日、北京教会での追悼ミサに、中国カソリック信者300人が出席した。郊外から駆け付けた農民信者も居てはった。
中国政府の支配下にある教会と政府オスミツキ牧師によるミサは、ヴァチカンとのアツレキを示すものとなった。政府指名の僧正は、病気理由に欠席。牧師の法王への賛辞も、法王の終生の共産主義と無宗教へのタタカイには触れることなく、ただただ、法王の中国に対しての《愛》と、中国独立政権への《敬意》を紹介したのみ。そして、そのウラで、ご法度の「地下カソリック教会」の80才台の僧正2人が、寸前に当局に拘束されたのや。
中国政府は1951年、ローマ・カトリック教会を放逐、多くの牧師と信者は政府支配の「愛国教会」に属することになった。しかし、ご法度の「地下教会」に参加して、ローマへの忠誠を堅持して居る信者もようけ居てはるのや。ヴァチカンの中国への関係改善への模索もあって、政府認可の教会と「地下教会」との分離はアイマイになって居るが。
たとえば、都会地の教会は政府の支配下にあるが、地方の古くからの信者は、政府の意向などシカトするのや。
ヴァチカンは、当然のこととして、僧正の任命権を要求するが、中国政府は、それはコッチの政治権限だと主張するわけだ。ソンナコンナで、1999年以降、中バチ関係は暗礁に乗り上げたままになって居るのやねん。
ヴァチカンと中国とのアツレキの大元に、パオロU世が、欧州諸国の中では最後まで、台湾支持で中国を承認しなかった経緯がある。だから法王の中国訪問の希望も遂に叶えられなかったのや。しかしこうした障害にも拘らず、中国のカソリック信者は1980年代以降着実に増えて居る。中国政府は、ヴァチカンの《根比べ》でキマる次の法王との間に関係打開を図りたい意向のようだが。
中国政府としては、信者のローマ法王への忠誠が《宗教的》なものから《政治的》なものに変化するのがコワイのや。《急造経済大国中国》が生み出した貧富格差と汚職の結果、各地にタケノコノコノコ発生している社会不安火薬庫に、宗教が火を付けることになるのではと。
ウム。《ALMANAC》で「中国」のプロフィールを探すと、《宗教》については:
「公式的には《無神論》。実態的には、伝統的な、儒教、道教、仏教の混在」 と。
まァ共産主義のタテマエとしては、無神論は当然だろうけど、マオさんに煽られた全体主義ナショナリズムが一応落着した今、経済勝者はともかく、ココロにポッカリ穴のあいた敗者はワラに代わるカミに縋るほかあるまいて。
前述した《ハウス・チャーチ》が、今、その拠り所として注目集めて居るのや。福田充男氏の情報に沿ってご紹介すると。
これは単に、教会の代わりに各家庭で信仰集会を開くと言うだけのことではないのだよ。「生活に密着した場」ドコデモが教会になること。「神によって導かれる生き方」が「生活に密着した場」で「ドミノ倒し」のように伝染して行く現象。フム、これはパウロに始まる原始キリスト教伝播の相似形や。そしてこれが、ティーンエイジャーの周辺に蔓延して居ると。ワメ思うに、「インタネット」も当然「ハウス」の一部になって居るのではないか?
そうなると、これは中国政府にとってはオオゴトや。ワメにとっては、今のところ、これも対岸の出来事に過ぎぬが。