U-MAIL(ウンコ通信) 2005/04/14 


えー、ほとんどビョーキとも言うべき中国の経済大発展で、世界のテンション地図が変わりつつある。「GLOBALIST」名乗るロジャー・コーエン氏が、その現況見取り図を、手際良く書きはってん。ザっとご紹介しときます。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「THE ROAR OF A NEW ASIA ON THE GLOBAL HORIZON」:04/13

「新しいアジアのウネリが水平線上に現われた」 ロジャー・コーエン

(香港・発)

テロ戦争騒ぎにカマケている中に、この10年で、世界の基本的勢力シフトが変わったのや。中国と印度が急速に勢力を増し、アジアの世紀なんてハナシが現実味を帯びて来た。

チョイと歴史振り返れば、実はもともと中国・印度は大勢力だった。1820年の世界経済を見ると、中国30%、印度15%、米国2%足らず、だったのや、ビックリ。それが1950年には、米国がお山の大将で、中国4%、印度4%、になって居った。それが今、両国で世界の20%近く、その矢印はさらに上昇中。

アジア内貿易額は、アジア〜米国間貿易額を超え、日本から中国への輸出額は、米国への輸出額を超えて居るのや。

中国人口の内、2.5億〜4億は既に脱貧。中国+印度の労働力は世界の40%。

中国経済力は、2020年には今の4倍、2030年には世界一番、と目されて居る。つまり、米国が苦吟し、欧州が眠っている内に、アジアはウハウハになって居るのやで。

アジアのモンダイは、例えば、台湾、北朝鮮など、地域内の不安定。それを支える、日本、韓国内の米軍基地の存在。経済発展に対応し切れない制度不備。

米国の戸惑いは、中国・印度の興隆にどう対処するべきか?だ。
例えば、米国を含む21ケ国メンバーのAPEC(アジア・太平洋経済協力機構)は、小ブッシュの意向で、インドネシアのイスラム・テロにカマケ過ぎるのでは。

米国には、アジアを「冷戦時のメンタリティー」で見る傾向がある。つまり、アジアが、米国をシカトして、地域的同盟を結ぶのではないか?と言う不安にサイナマレルのや。

それも当然、今、アジアは欧州のEUに当たるEAC(東アジアコミュニティ)を創るウゴキを見せて居る。その顕れが、クアラルンプールでの、アジア・サミットやねん。

EACは、ブルネイ・カンボジア・インドネシア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ・ヴェトナム、の10ケ国によるASEAN機構に、経済巨人である、中国、日本、韓国を加えて、地域の経済と治安の協力を強化するのが狙い。

しかし、その中心である中国が、「米国エンガチョ」志向であることがモンダイなのや。「それはアカンでよ、米国外せば、太平洋めぐるカンケイは危険になるでよ」と米国国連大使ホルブルックはオドす。米国としてはEACが中国の「道具」にならぬように、オーストラリア、ニュージーランド、印度の3国のサミット招待を求めて居る。前2国は米国同盟国、印度は対中国カウンター・パワーとして。日本含む米国同盟国は、インドネシア通じて、この3国のサミット出席を働き掛けたが、ウマク行って居らぬ。

インドネシア外相は「米国はこのアジア機構を、中国疎外のテダテにしようとしているのではない」と。しかし、マレーシア含む国々は、オーストラリアを「米国のトロイの木馬」と見て、先ずオーストラリアに「不可侵条約」を要求している。しかしオーストラリアには、米国との防衛条約があり、ギクシャクしておるのや。

中国は、EACの考えを支援しつつ、慎重な様子見のカマエ。

「米国は、平和的、繁栄的EACを歓迎すべきだ」と上海国際関係研究所のYu教授は言う。その通り、ワルイことよりイイことの多いEAC設立への急行列車は、既に発車済みなのや。

中国・印度の勢力伸長で、この地域の安全が脅かされている現在、こうしたアジアの会話を強化する機構をワシントンは歓迎せにゃよ。

米国にとって、EACは、EUのように、時に小ウルサイ存在になるかも。しかし、小国が寄り集まったアジアの平和は、米国の利益にツナガル筈。

印度、オーストラリア、ニュージーランドに関する事実の1ツは、中国とのバランス取ること。もう1ツは、3国とも民主主義国家であること。EUは民主主義広める役割果たした。何十年か後には、EACも同じ役割果たすかも。


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