U-MAIL(ウンコ通信) 2005/05/02-2 


もう1本、抗日デモについての、中国人弁護士の、サメた観察。在米だからこそ可能なエッセイ。中国内で、こんな意見ホザイたら、即、シケーッ!やで。


「CHINA'S SELECTIVE MEMORY」:04/29

「中国の《デモ》に関するダブル・スタンダード」 Pu・Zhiqiang

(コネチカット・ニューヘヴン発)

1989年6月4日、天安門事件以来、中国ではスベテの民衆デモは抑圧されて来た、まるで悪性ガンのように。

だから今回の、中国都市街角での抗日デモは、大ニュースなのだよ。

勿論、今回の抗日デモは、天安門デモとは根本的に性質がチガウ。これは当局との暗黙裡のデモで、処罰されたりするキケンはゼロの行動や。とは言え、これは中国国民に、ステキなチャンスを与えたんちゃうか?ナニカに対して湯気立てて怒るという。

ホント言ってしまえば、中国と日本は50歩100歩なのや。

ワレワレ中国人は、W・W・2の日本の戦争犯罪に憤った。慰安婦モンダイ、南京虐殺モンダイ、生物化学兵器の人体実験など。こうした記録を日本が教科書で隠蔽歪曲したりすると、ワレワレの怒りは倍増する、というわけだ。

しかし、ワレワレが正直に自分たちの歴史上での虐殺や侵攻や、最近の抗議者への抑圧(天安門)などを、考え合わせれば、軍隊の非ニンゲン的行動という点では、中国も日本もカワリナイではないか。

現代中国の貧民層の人権が、日本の占領下で、植民地奴隷扱いされた当時より、より良く擁護されていると言えるのか?南京の虐殺と天安門の虐殺と、どこがチガウのや?

日本の教科書を非難するが、1950年代後半の毛沢東のバカ気た経済政策が2千万人から5千万人とも言われる人民の飢餓を招いた事実が歴史書から削除されて居るやんけ。

「天安門」以前にも、1950年代の「反革命分子」抑圧、60年代の「文化大革命」などで、どれだけの人々が殺されたか。

中国も日本も、その手は血で汚れて居るのや。しかし大事なチガイがヒトツある。

たとえば、「慰安婦」被害者は、それを日本政府や、それに関わった大企業に賠償請求出来る。それを日本、中国の法廷に訴えることが出来る。日本のデモストレーターは、東京で「日本の軍国主義打倒!」と叫ぶことが出来る。

中国では、そうは行かない。中国政府は、たとえば、国営の炭鉱事故犠牲者の寡婦に、スズメの涙ほどの補償金を与えるかどうかを、自分でキメル。

フツーの農民や労働者は、自分が抑圧されている当の相手に、陳情書を出す、という構図の中に居るわけや。

天安門虐殺事件の犠牲者の家族は、未だに、住居を警察に見張られて居るのやで、ナニカ事を起こすのではないかと。

デモ参加者は、キメられた話題についてだけ、叫び声を上げるのや。

ワレワレが日本にマサッて居るかどうかを問う前に、ワレワレは中国の、このダブル・スタンダードを問わねばならぬちゃうか?


ウム。ここで、多分ワザト外されている視点は、「国内」の虐殺と「対外」虐殺のチガイや。それを省けば、これは詭弁的正論やんけ。

しかしモンダイは、こうしたことのスベテ、中国当局は知ッテノ上でやって居ることやねん。それがお互い、ホントのこと言えばクチビルが寒くなる全体主義国家の体質。


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