U-MAIL(ウンコ通信) 2005/05/31 


えー、しつこいクリストフ君をしつこく追う。しつこく中国モンダイや。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「BLOGS ARE STRANGLING CHINISE COMMUNISM」:05/25

「ブロッガーが中国共産党のクビを締めあげつつある」 ニコラス・D・クリストフ

(北京・発)

中国共産党はナントカ生き延びて来た。国民党との内戦。アメリカとの朝鮮戦争。天安門のデモクラシー・デモ鎮圧。

しかし遂に、インタネットとのセンソーが始まったのだよ。

インタネットと中国当局との衝突は見物だぜ。その一部は、www.yuluncn.com で上演中や。Li−Xindeというジャーナリストのウェブサイト。彼は中国中に薬を売って回って小金を作り、《中国公共意見監視ネット》を立ち上げた。中国400万ブロッグのヒトツや。

Liは、IBMのラップトップと、デジタルカメラ携えて、中国中を歩き回り、役人どもの悪業をスッパ抜いて居る。記事をサイトに載せると、地方当局が拘束に来る前にサっとズラカルのや。

今までに最大のスクープは、JININGの副市長が40万ドルをクスネて、山賊モドキ、実業家女性を凌辱誘拐した事件や。そのサイトには、どうか警察に届けないで呉れと嘆願する副市長の写真まで載った。副市長は逮捕された。

もうヒトツのキャンペンは、家族計画局の役人たちが、若い農婦を拉致投獄し、強制的に子宮に避妊器具を挿入したという記事。この報道にコマッタ当局は役人たちに1年の刑を課したのやねん。

ボクがLiサンに会った時、彼は、警官とカネのトラブルから拘留されて死んだビジネスマンの不審な死因を追っていた。

つまり、中国ではインタネットが、欧米の新聞が果たしている《社会の番犬》の役目を代行して居るのや。さよ、一見開放的に見せてその実、情報独占し、国民をシメツケる、当局の習慣的政策をコワシつつある。

中国共産党の報道メディアで仕事しているボクの友人たちの殆どは、胡首席が、イデオロギー・スローガンを復活させたことにビックラコイて居るのや。北朝鮮の政治システムを称賛し、メディアをシメつけるその方向に。前任の江沢民にもアキレ果てて居ったのだ。

しかしナンタッテ中国は、帝王気取りのリーダーどもにカンケイなく、偉大な国なのや。今や、1億の国民がウェブサイト上でアソンで居る。eメールやチャットルームはドコにでもある。当局はゴマンと殖えたインタネット反体制者たちの逮捕に血眼だが、そのためのポリスがゴッツ不足しとるのや。禁圧しても別のサーバーに移動してしまう。

天安門デモのリーダーの一人、ChenZiminは、既に出所して居り、インタネットに定期的なエッセイを載せて居る。

学者JiaoGuobiaoは、当局のブラックリストに載っている人物だが、その体制嘲笑的なエッセイはeメールで全国的に出回って居る。

とある政府高官は、タイクツな党の報告書など読みたくもないが、Guobiaoのエッセイは逃さず読んでいると告白したのや。

で、ボクは試しにインタネットの中国語チャットルームへ入り込み、複数政党を認める選挙を提唱する、と述べた上で、こう書き込んだ。「台湾海峡の向こう側では国民がリーダーを選んでいるのに、なぜワレワレはリーダーを選ぶことが出来ないのか?」

10分後、検閲が入り、ボクのブロッグは消去された。で、トーンダウンしてみた。

「共産党の偉大なる指導者の下で、わが国は眼を見張る変革を遂げた。20年以内に、共産党は、多党制を導入したらどうか。それはワレワレに恩恵を与えると思うが」

誰が読んでも、複数政党制へのホノメカシなのに、今度は消去されなかった。

さて、中国はドコへ向かって行くのだろう?インタネットが、韓国やチリ、とりわけ台湾の辿った道を、大特急で追っ掛けさせるのではないか。この3国では、経済ブームで中産階級が育ち、教育レベルが上昇し、国際接触も深まり、反体制者拷問への非難が高まって来た。

胡首席は非公式演説で、海外の《敵対勢力》が中国をコワそうとしていると非難した。ヤレヤレ。ボクを含め、真に中国を愛するニンゲンにとっては、胡ごときアホな毛一辺倒亡者はマサに敵やんけ。

シンパイいらない。中国国民にインタネット持たせれば、今のリーダー連が、共産党自身の墓穴掘ることになるのだよ。


ウム。たしか昨年もクリ君は、中国のウェブサイトに入込む実験をやらかして居った。なにしろ中国系のカミさんを持ち、《天安門》レポートでピューナントカ賞貰ったご仁や。そして今やNYタイムズの花形コラムニスト。中国当局としては、拘束するわけにも行かず、マサに天敵やんけ。

なにしろクリストフ君のシツコサはスゴイ。ヴァチカンや福音主義者連に金縛りになった小ブッシュのアンチ・コンドーム政策を、アフリカ・ホロコーストと繰り返し非難し。

カンボジアの売春宿に自ら潜り込んで2人の少女身請け、人権モンダイ提起し、スーダン西部ダルフールの半ば政府公認の独立軍隊「ジャンジャウィード」のアフリカ系住民への虐殺暴行を現地リポートし、それを無視する国連・アメリカ政府を突き上げ。

時には石油掘削環境モンダイ取材にアラスカに赴き、エスキモー住民と仲良くなって、熊瞰図とも言うべき生活実態レポートしたり。

狂信的福音主義者一派の6000万部ベストセラー《キリスト再臨物語》の著者のインチキぶりを暴き出したり。

アメリカの捕鯨反対論者を《救鯨原理主義者》とカラカって、そのダブル・スタンダードを突き、日本の漁業にエール送って呉れたり。

イラク戦争に関しては一貫、小ブッシュのロンリ矛盾を攻撃し、圧巻は《チェニーの金儲け道具に過ぎなかったサダム》でネオコン一派のイラク戦争のモチヴェーションを抉り。「十字軍撃退したアラブの英雄サラディンにアヤカリたがっているサダム」のモノした途方もない小説群に言及したり。

ま、とにかく、これほどの全方位型ライターはメズラシイ。2001年末以来、ワメの、この「ヘラ鳥ウォッチング」で、クリストフ君の記事を取り上げたのは50回を超えておるのや。益々一層のご活躍、衷心より御祈申上候。


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