U-MAIL(ウンコ通信) 2005/07/13 


えー、今回のロンドン・テロアタックには、現在の欧州特有のムズカシイ状況と、イスラム教内部のモンダイがあるようで。2本のコラムからポイント拾ってご紹介致す。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「LOOK WHERE THE TERRORISTS ARE FROM」:07/09〜10

「テロリストはドコから来るかしら」

ピーター・バーゲン(《聖戦株式会社〜ビンラディンの裏側》の著者)

(ワシントン・発)

たとえば、2001年に航空機爆破狙った「靴爆弾男」リチャード・レイド、サージッド・バダ。2002年にウォールストリート・ジャーナルのパール記者の誘拐殺害を指揮したオマール・シェーク。どれも英国籍。2004年に英国警察は12人のテロ計画容疑者を逮捕。そのほとんどが、英国市民。

英国国内ばかりではない。2003年にイスラエルのアメリカ大使館近くのジャズ・バーで、自爆テロを行なった2人も、パキスタン系の英国人。

なぜ、こんなに多くのテロリストが英国産なのか?イスラム系英国人の多くは、若くてビンボー。その生活の不満が過激に向かうのや。16〜24才の英国イスラムの失業率は22%。その80%は、アメリカのテロ戦争をイスラムへの戦争、と信じて居るのや。

昨年英国で流行ったラップ・ヴィデイオ「ダーティ・カッファー」の中には、ビンラディンのWTCビル爆破を讃える歌が入って居る。「ビンラディン、われらの輝く星。ほら、あのトゥィン・ビルの破壊バンザイ、ハハのハ。」てな調子や。

英国内のイスラム教徒の中、1万〜1万5千が、アルカイダ支持。300〜600人はアフガニスタンで、アルカイダ、タリバンの訓練を受けて居る。だからロンドンのアラブ戦士は冗談半分に自らを「ロンドニスタン」などと呼ぶ。

アメリカでも英国籍パスポート持ったイスラムはアメリカ領事官のインタヴュー無しで入国出来る。フランス、ドイツ、オランダ、スペイン国籍のイスラムに関しても、状況は同じ。ヴィザ無しでアメリカに旅行出来るのがタテマエ。これらの国では、イスラム人口増加にお手上げなのや。

EU各国の人口減少がこうした状況を作り出して居る。中東、北アフリカ、南アジアからのイスラム移民に労働力を頼らざるを得ない。これが結果として経済的な憤懣、宗教的なイザコザを育てて居るのや。

移民への対処、ヴィザの規制などはナントカなるとしても、他のヨーロッパの国々同様、英国内のイスラム・グループが、増大する脅威として、これから何年も続くという状況は変わりそうも無いのやねん。


ウム。先進国の人口減少と後進国の人口増大、これがスベテのモンダイの大分母やねん。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「MUSLIMS IN DANGER」:07/09〜10

「イスラム・ムラの長老よ、過激イスラムの《死のカルト》を断罪して呉れ」

トーマス・L・フリードマン

(ワシントン・発)

英国へのテロアタックは、ほとんどアメリカがヤラレタようなもんだ。ロンドンは西欧ブンメイの中心都市なのだから。

自由社会というものは、信頼で成り立って居るのや。バスや地下鉄で隣に座っているヒトが、身体にダイナマイトなど巻き付けていない、という信頼で。

ロンドンのテロで一番重要なコトは:このジハードと称する爆弾テロが、もし、リヤードで起こったのなら、それはイスラム対イスラムのモンダイ。サウディ・アラビアの警察のモンダイ。しかし、アルカイダの仕業と思われるこの爆弾が、ロンドンの地下で爆発したことはブンメイのモンダイなのだよ。

西欧社会の中で暮らしているイスラムが全員、容疑者、歩く爆弾と見做されてしまうのや。ツマリ、西欧諸国は、国籍的に自国民であるイスラムに、さらにキビシイ取締りを加えることになる。

アメリカよりも、ずっと多くのイスラム国民を抱えている欧州社会は、すべてのイスラムに疑いの眼を向けることになり、それは内部的なテンションを高め、そうでなくても疎外されているイスラムの若者が、さらにエンガチョされることになる。

これこそ、ビンラディンが、9・11テロで狙った、イスラム世界と西欧シホン主義社会の間に大きな裂け目を作り出すと言う狙い通りなのや。

ワレワレは、爆弾テロからブンメイを守らねばならない。でも、それはスッゴク困難なシゴトだよ。なぜって、9・11と違って、ロンドンの仕返しをドコに向けたらいいのか、ハッキリわからないからだ。ミサイルをブチ込もうにも、テロリストの司令部やトレーニング・キャンプが、アフガンのドコにあるのか、ハッキリしないからだよ。

アルカイダは、ガン細胞のように転移し地域化する。「開放自由社会」の西欧が、イスラム・テロリストを抑え込むのはムリやねん。

ダイジなのは、イスラム世界が、その中核に在るジハードと言う名の「死のカルト」と自ら闘うこと。このカルトは、イスラムと西欧のキズナを浸食するガン細胞やねん。「死のカルト」を根絶出来るのはイスラム世界自身しか無い。

トドノツマリ、ワタシの言わんとして居るのは、ニンゲンの行動を抑制出来るのは警察でもなく、国境警備隊でもない、と言うこと。ブンカと宗教が、その行動を「恥」とキメつけることしか無い。宗教の源泉であるイスラム・ムラの長老が、それは悪じゃ、許されぬコトじゃ、とノタモウしか無い。

イスラム・ムラの長老は、ジハード・アタックの狂気を断罪する役目を怠っとるんちゃうか?かつて、サルマン・ラシュディなる作家が、教祖ムハマンドを冒涜する小説を書いた時、イランの指導者は、死刑を宣告したやんけ。今、まさに今、イスラムの宗教者の中に、オサマ・ビンラディンに教義上の断罪を突き付ける者は誰も居らんのかや?

イスラム・ムラの長老が、過激派を断罪エンガチョしない限りは、ロンドン2階建てバスも、パリの地下鉄も、リヤードもバリもカイロも、安全では無い。


ウム。フリードマン君にしてはこのロンリ、ちょいとムリなところが、あるんちゃうか?西欧側の、と言うか、キリスト文明の、歴史上の自分勝手ナンヤカヤをタナ上げしてのイイ気な説教という感じがするんだよ。


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