U-MAIL(ウンコ通信) 2005/09/12
「THE PARTY'S OVER,MR.PRESIDENT」:09/08
「宴は終わったぜ、小ブッシュ君」 トーマス・L・フリードマン
(ワシントン・発)
9・11事件の時、ワタシはエルサレムに居た。イスラエルTVがインタヴューに来た。「小ブッシュ政府はこのアタックに反撃するか?」ワタシの答え「当然。政府は、どう反撃するべきか知っているさ」
あん時ワタシは、小ブッシュとチェニーを、ビンラディンに対抗する術を知っているアタマのイイ連中と思っていたのや。
ところが、初めて国民の支持(POLLS)をカセイだ小ブッシュが手にしたのは、9・11の名による「白紙委任状」だった。
困ったことに、その後の小ブッシュは、テロリストに対抗するだけでなく、全面的にラジカルな保守政策を取り続けた。税金、幹細胞研究、環境、対外条約などスベテに関して。つまり9・11以前には実行出来なかった政策が一気に可能になったのやねん。
あるイミでは、「9・11」が、アメリカの政治と社会をネジ曲げてしまったのだよ。
で、「9・11」を本立ての一方の端とするなら、もう一方が今回の「カトリーナ」だ。9・11は小ブッシュへの追い風、カトリーナは逆風。
ビンラディンに対しては正しく対処した小ブッシュ・チエニー組が、カトリーナでは大失策コイタ。モノゴトの優先順序を間違えたのや。
たとえばエネルギーに関して。チェニーは石油企業の便乗値上げを、見守るだけ。
小ブッシュの国民に向かっての得意なセリフ「アンタのポケットマネーで景気を上げてくれ」今回は何と言うのかね?「これは政府の台風ではない。アンタの台風だ」とでも?
9・11以降、減税続行する小ブッシュ政策、その前提は、「もう雨は降らない、だからジャカスカ、カネを使え」だ。しかし実際には、やがて雨の日はやって来る。カール・ローヴは、小ブッシュの就任期間中には雨は降らないと保証したが、外れた。
減税の可能性、インド、中国に対抗できる子供の教育改良、イラク戦争の達成、国内のインフラ改善整備、破滅的大災害に対応できる態勢、などを、中国への借金に頼らなくても出来る、という主張を、カトリーナがブチ破ったのや。
オサマと戦うという口実の下に、無視し、ネジ曲げてきたイロイロな事柄が、カトリーナでイッペンに曝け出されてしまった。
例えば、9・11以降、ガソリン課税を拒否、これが、アメリカの経済が、もっと燃費効率の良いクルマの開発に向かうことを妨げた。例えば、4000万人の保険非加入者のための連邦健康保険制度の拒否。例えば、さらなる減税の続行、そのオカゲで、カトリーナとオサマとサダムを同時に相手にするには、とてもじゃないが兵士が足りなくなった。
ワタシの友人、ジョエル・ハイアットに言わせれば、小ブッシュ一派の、9・11以降のテツガクは、「さァ戦争だ!そーれ俺たちゃ大宴会だ!」だったと。
さよ、諸君、もはや宴は果てたのだよ。今回のカトリーナによって、そのシッチャカメッチャカに自ら気付けば、カトリーナは教訓として役立つのだが。このチャンスを無視して小ブッシュ一派が、アホを続ければ、コトゴトに失敗を繰り返し、トドノツマリ、カトリーナは、ニューオーリンズと大統領の椅子の両方を破壊することになるぜよ。
ウム。コワイのは、一国のリーダーに、「白紙委任」を与えることや。今回のコイズミ君の大勝利は、「郵政民営化」とだけ1行書かれた委任状に、ミンナがサインしてしまったと言うことやんけ。今後その白紙部分に書き込まれるモノはナニ?
ヨロシイカ。自民党が民主党に勝ったのではない、コイズミ初代大統領が、自民党と民主党の両方に勝ったってことやねん。橋本治サンの見立てでは、自民党と民主党のカンケイは「本家」と「分家」に過ぎないのや。本家で冷飯食ってた変ワリモンが、周囲の眉顰めのスキを衝いて、本丸と言うより一気に「天守閣」によじ登り、自ら城に放火したという構図。
ポチが西向きゃシッポはドコ?と揶揄されたのは何時のこと、今や改革のライオンと言うよりは成り上がった「ボス猿」のご面相。「お家騒動」の始まりやんけ。ヤンヤヤンヤ。