U-MAIL(ウンコ通信) 2005/09/28 


えー、いよいよ、と言うか、漸くと言うか、サダムの裁判が始まる。「戦争犯罪」なるものは、それを裁く立場の正当性がモンダイになる。そして、念入りにテッテ的にヤルか、手早く済ますか、これも政治的なナンヤカヤがカランで来るのや。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「DON'T RUSH TO FINAL JUDGMENT」:09/27

「サダム裁判:判決急いではアカン」 ゲーリー・J・バス

(ニュージャージ・プリンストン発)

「この犯罪に関しては」とニュールンベルグ・ナチ裁判で、ハンナ・アレントは言った。「どんな刑量でも軽すぎる。特にゲーリングは、絞首刑にした位では飽き足りない」

サダム・フセインへの刑罰も同様だ。特に、直ぐに刑を執行したりすれば、尚更その悔いが残るのやねん。

10月19日から始まるサダムの裁判では、1982年のデュジャイル(Dujail)に於ける、少年を含む143人の虐殺事件が真っ先に裁かれる。強力な証拠があるこの事件を、先ずはテストケースとしようと言うのが法廷の意向なのだ。

だが、イラク首相ジャファリの報道官クッバは、このデュジャイル事件の裁判で、有罪判決が出れば、先ずは確実な死刑を、直ちに執行すべきだと。

そうなると、サダムの他の犯罪、1991年のシーア派の大虐殺、1990年のクエイト侵攻、1988年のクルド人毒ガス虐殺など、もっと大規模な殺戮が不問に付されることになる。

手早くカタを付けて終いたい、というキモチは分かる。この裁判に関わる裁判官は、首席判事ライド・ジューヒを含め、常に反乱テロリスト側からイノチを狙われて居るのや。

国際法廷なるものは、前ユーゴ大統領のミロセヴィッチのように、芝居気タップリの裁判が、4年間も引き延ばされている例もある。

即決裁判なら、サダムが、アラブ・ナショナリストに向かって、最後の演説ブツ時間的余裕を与えないで済む。

さらに。裁判には政治的カケヒキが付き物。デュジャイル裁判は、イラク憲法の可否を問う国民投票の4日後に始まる。つまり、宗派的紛争が昂まっている真っ最中やんけ。そして、その後には、12月15日の総選挙が迫って居るのや。

イラク新憲法の承認を拒絶しているスンニ派・前バース党のリーダー、サレ・ムトラックは、イラク政府を非難して居る。クルド人とシーア派が選挙に有利になるように、サダムの裁判の結着を急いで居ると。それは暴動につながるかも、と威嚇して居るのだよ。

イラク法廷は、サダムを絞首台に送ることを急がないだろう。性急な処刑は、サダムの他の犠牲者に不満を残し、裁判の効果を弱めることになる。

バース党も当然、ショー的な裁判と非難するだろうし、クルド人やシーア派も、自分たちの事件が裁かれるチャンスを奪われたと感じるだろう。

戦争犯罪裁判では、犠牲者側に満足を与えるだけでなく、犯罪政府の文書や記録を白日に曝すことがダイジ。ニュールンベルグ裁判では、米国の主任検察官は、500万ページに及ぶ調書を作成したのやで。イラク裁判では、前バース党やアラブ・ナショナリストの名前で行なわれた犯罪についても調べが及ぶ。

逆に、第1次世界大戦後、戦争裁判法廷が崩壊したトルコの例では、トルコのナショナリストはアルメニア大殺戮を否定して居るのや。

6月にクッバ報道官は言った。サダムには、500件の犯罪があるのだが、イラクの検察は、その中、証拠の揃った12件だけを追及することになるだろうと。今は取り敢えず、1ツにシボルと。

デュジャイル事件でスタートする裁判だが、これで終わるわけではない。


ウム。なんとも。野次馬としては、ナルシスト・サダムの大演説聞いてみたい。

この裁判の根底には、アメリカの「身勝手内政干渉」と、西欧独特の価値観かも知れない「普遍的人権」とヤンキー独特の「フリーダム&デモクラシー」押し付けと「アブラ」への貪欲がギラギラして居るやんけ。第一、「戦争犯罪」ならアメリカがテメエで裁けば?イラク政府が「戦争犯罪」で元大統領を裁くってのはチョイとオカシイんちゃうか?


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