U-MAIL(ウンコ通信) 2005/11/07
えー、ハレモノに触るようなサダム裁判横目に、イロイロな情報やらコメントやらが出て来て居る。3本ばかりカイツマンデご紹介。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「BAGHDAD ON THE SLIDE」:11/02
「ああ、サダム時代ナツカシや」 H・D・グリーンウェイ
(バグダッド・発)
今、イラク人の中には、サダムの法と秩序の下に居た頃がナツカシイ、という人が居てはるのや。ココロ重いハナシやんけ。
「先ず、バグダッド着陸の際、ヒコーキが急激ラセン状に下降するのにオドロカナイように」ボストン・ブローブ紙の女性記者アン・バーナードのe−mail「イラク訪問の手引き」は、そう始まる。さよ、地上からの砲撃を避けるための着陸方法や。30年ムカシ、オレはカンボジアで、同じ経験をしたのだよ。
20年ぶりのバグダッドは、サダムがイランとの破滅的な戦争やってた、あの頃の街とは大チガイだった。あの頃の清潔でモダンな町並みは、2ツの戦争を経て、瓦礫だらけのミスボラシイ、情景に変わって居った。シャッター閉めたままのビルは、決して来ない復興を待っているだけ。
若いアメリカ兵が道路を行ったり来たり、怯え切っているから、ちょっとしたことで、反射的に撃って来る。近寄らないことや。独裁者が去った後の真空地帯には、スカーフ被った女たちでイッパイ、宗教に縛られないあの頃のバグダッドはもはや存在しないのや。
恐怖と混沌のド真ん中で、人々は無力感に打ちヒシガレ、一種の無感動状態。人種間の粛正ゴッコが進行中で、攻撃を避けるために、人々はアチコチ移り住む。シーア派と言わず、スンニ派と言わず、クルド族と言わず。
誤解ナキヨウ言って置くけど。サダムの、威嚇による統治時代は、毎日が恐怖でイッパイだった。特にヒドイ目に遭ったシーア派は、ナゼ早くサダムを絞首刑にしないのかと思っているのだよ。
小ブッシュは、イラク人の生活は全体的にズっと良くなっているなどと言うけど、トンデモナイ。
今、イラク人の中には、サダム統治の頃がナツカシイという人さえ居てはるのや。
イラクの政治家たちは、護衛付きの家に住んで居る。反乱ゲリラから身を守るだけでなく、お互い疑心暗鬼なのや。どこに暗殺者がいるか分からない。
「中米みたいになってしまった」と嘆く人も居てはるけど、むしろチトー亡き後のユーゴや、1970年代のレバノンに似てる。
アメリカは、それぞれの役割に基づいた各派が、エスニックなセクトに取って代わりつつあると言う。しかしセクト主義は強い。イラクの防備軍は緊急訓練中だが、国民軍というより、宗教的、部族的なものにスガって居る始末。
今週初め、副大統領アデル・アブデル・マーディが記者会見で、暴力のない明るい未来について喋っている最中に、ドアがノックされ、マーディの弟が暗殺されたニュースが飛込み、インタヴューはそこで打ち切られた。
現在のバグダッドでは、誰も安全を保証されない。バグダッドでは、小鳥さえも、イツ、ドコで、殺されるか分からないのだよ。
ウム。そーゆーことや。