U-MAIL(ウンコ通信) 2005/12/12
えー、もはや小ブッシュは死に体。こうなっては、コンドリーザ・ライス嬢といえども、切り抜けるのはタイヘンだよ。さよ、こんな時、ヒトは考えるのだよ。アノヒトだったらどーしたか?アメリカがこんなブザマなことにはならなかったのでは?
「ヘラ鳥ウォッチング」
「WHAT WOULD JFK HAVEDONE?」:12/06
「ケネディだったら、イラクをどーしたか」 C・ソレンセン&A・シュレジンガーJr
アメリカは、これ以上、軍事的にも政治的にもバクゼンとした使命のために、キリのない消耗を続けるワケには行かない。
もし米軍が引き上げれば、イラクはシッチャカメッチャカになる、と小ブッシュは言う。バカ言っちゃいけねェ。このままダラダラ続ければ、コッチがシッチャカメッチャカになるだけやんけ。充分の兵器も備えず、同盟国の支援も取り付けず、占領軍の安全も撤退時期の計画もなく、性急にイラクに突っ込んだのは一体ダレやねん?
小ブッシュのアホな演説聞くと、どーしても40年ムカシのあの大統領のことが想い出されるのや。ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ。1963年、イノチの最後の年に、ワレワレはカブリツキの席で、ケネディが、アメリカの軍事アドヴァイザーたちをヴェトナムから、いかに巧みに撤退させようとしているか、見守って居ったのや。
典型的なケネディスタイルで、執務室の揺り椅子に凭れ、自分の選択肢をアレコレ確かめて居ったのや。
包囲された南ヴェトナム政府を米軍顧問団が救助するという、前任者アイゼンハワーからの引継ぎをどうするか?そう、彼はアメリカ国民が、そんなことを許さないと知っていたのだ。
軍が勧めたように、そして、彼の後任者リンドン・ジョンソンが終局的にはそうしたように、アメリカの戦闘部隊をヴェトナムの内戦に深入りさせるかどうか。
キューバ危機などの経験から、本質的に政治的な紛争は、軍事力では解決しないことを知っていたケネディは、外国軍隊を追い出す決心をしているヴェトナム国民に対する戦争に最終的にアメリカが勝つことは出来ないと踏んで居ったのや。
いや、1963年のヴェトナムでは、現地司令官がダイジョーブと言っていたにも拘らず「勝利」の目など全く無かったのや。エエカッコシ小ブッシュ大統領が航空母艦の甲板上で「使命達成」と演説ブった2004年のイラク以上に。
ケネディは、いつものように、話し合いの解決を探求していたのか?
いや、組織化されていないヴェトコンのリーダーと、互いの了解の上に撤退時期を話し合うなんてことは出来なかった。
結局、ケネディは、撤退という選択もあり得る、ということに気付き始めたのや。1963年春から、彼は明確に3部に分かれた撤退戦略を開始した。それは暗殺によって遂行出来なかったが。
3部構成の撤退戦略は次のようなモノだった。(これは新憲法制定と12月の総選挙後のイラクにピッタリだと思われるが)
第1に、撤退することを明確にする。1963年11月14日の記者会見で、ケネディはこう言ったのや。「アメリカ兵を帰還させることが目的だ」
第2に、1963年5月の記者会見で、ケネディは、もし南ヴェトナム政府から提案があれば、その翌日には「いくつかの部隊は帰還の途上にあるだろう」と。
第3に、順次部隊を帰還させる。期間は告知しないが、現地の治安部隊を強化しつつ、直ちに計画的撤退を開始する。1963年10月にケネディは言ったのや。年末までに、ヴェトナムの「米軍を減らすことがワレワレの望みだ」
この3ツの案のどれかが成功するだろうとは、ケネディも保証しなかった。しかし、たとえ保証が無くても、撤退計画があることはナンニモ無いよりイイではないか。
もしアメリカが、イラク政府の要請で撤退するのなら、それは放棄でも退却でもない。アメリカが撤退すれば、法に従うイラク人は、もっとヒドイ部族争いに直面するかも。外国人の侵入でいわゆるバルカン化するかも。しかしアメリカが居座り続ければ、もっとヒドイ部族争い、外国からの侵入に遭遇するかも。
ともかく、アメリカ兵がイラクから撤兵すれば、世界はアメリカがマトモに戻ったと喜ぶだろうよ。さらに、アメリカ兵の犠牲者も減り、アメリカへの世界的不信も減るだろう。
就任からほぼ3月後のケネディへの覚え書きの中に、ヴェトナムに関してワレワレはこう書いたのや。
「これ以上ハッキリした例は無い。自分自身を救わない限り国は救われない」
そして今、イラクがマサにその通りの国なのだよ。
ウム。暗殺のゴタゴタから、ケネディも、ヴェトナムの泥沼化にセキニンあったような言い方されることがある。しかし、これで見ると、ケネディは、ハッキリ撤退の計画を立てて居ったのや。特別顧問だったソレンセンとシュレジンガーが今ここで、それを明らかにした。
シュレジンガーは、名著「ジャクソンの時代」でピューナントカ賞獲ったヒト。ケネディの周囲にはこうした人材がバッチリ居てはったのや。(余談だが、50年昔、ワメは慶大経済学部、高村象平教授ゼミで、この名著をテキストにアメリカ史をベンキョーしたのやで)
小ブッシュの周りには、このレヴェルの人材がまるで居らんのや。強欲チェニーと好戦ラム。
ウォルフなど、ネオコンの一部も小ブッシュ見放し始めたんちゃうか?作家やコラムニストは殆どアンチ・小ブッシュやんけ。今度はまた、英国のノーベル賞作家が、「小ブッシュは戦争犯罪者として裁かれるべき存在」と言ってのけた。
誰かが皮肉ってたように、小ブッシュは今や、「米国憲法修正28条」を提案して、前例の無い「大統領辞任」を実行するべき時やねん。このまま行けば、かのハーデイングと、ダメ大統領ナンバー・ワンを争うことになるんちゃうか?