U-MAIL(ウンコ通信) 2005/12/15 


えー、ジンギスカンの「中央アジア」に、今、ナニが起こっているのか?アブラ成金のカザフスタンをめぐるレポートをちょいと、ご紹介仕る。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「KAZAKHSTAN'S GUCCI REVOLUTION」:12/10

「ナザルバエフ大統領は《グッチ》作戦で3選に成功」

ジェリー・ハフマン (ウィスコンシン州観光局長)

(カザフスタン・アルマティ発)

カザフスタンのナザルバエフ大統領は「民主的」に3選された。元ソ連傘下の共和国が、次々と「革命」に見舞われたことから、ナザルバエフは、自分の国でもそれが起こるのをひどくシンパイして居ったのや。

しかし彼は「銃」を使うことなく、勝利した。この「ジンギスカン」の国に「グッチ」の店をオープンさせることによって。

「グッチ」の他にも、「バスキンロビンス・アイスクリーム」「スバル自動車販売店」「スシ・レストラント」などを一斉オープンさせたのや。つまり、国民は、一度ユタカな生活を覚えれば、不平は言わないに違いない、という政治的賭けに出たのだよ。

たしかに、ナザルバエフの自慢するように、埋蔵石油からの膨大な収入の可能性によって、カネモチになったこの国は、革命どころじゃないのかも。とは言っても、平均賃金は依然、月200ドル程度なのだが。

この9月に、ワタシは、米国国務省の依頼で、政治セミナールの講師としてカザフスタンに赴いた。1990年代に、報道アドヴァイザーとして中央アジアで働いたワタシとしては、この国がどんなに変ったか見たかったのだ。確かに、変わってた。

1998年に妻とともにこの地に来た際、上司から、生活条件としては「まァまァの第三世界と考えて呉れ」と言われたのや。

当時は雑貨店で、ピーナツバターひとつ探すのもオオゴトだった。今や、大規模なショッピング・モールや、ファスト・フードや、携帯電話など、この国の経済発展を示すものがズラリ。

今年65才、鉄鋼労働者あがりのナザルバエフは、今や西欧リーダー連から一目置かれる光り輝く指導者。その自信が、国民が望む生活と引き替えに、政治的シメツケを緩めているように見えるけど。商店には品物がイッパイだし、就職もOKだ。この町アルマティの生活は、繁栄の幻想でイッパイだ。

さよ、この幻想は、政府を批判しないオトナシイ報道メディアに支えられて居るのや。

大統領やその家族を侮辱することは国家犯罪になる。彼らのお気に召さない記事を書いたジャーナリストは直ちに、刑務所送りとなる。

なにしろ、この10年、大統領の娘、ダリガ様が、カザフスタンの有力テレビ局をマトメて支配して居られるのや。

今回の選挙に当たっては前以て、リポーター連は拘留され、野党のウェブサイトは閉鎖され、「反政府」運動の疑惑で若者のグループは急襲された。

最もハゲシイ弾圧は、来訪したライス国務長官との会談に向かった野党リーダーを治安当局が拘引してしまったことや。

今回はナザルバエフが勝利したけど、ワタシは、ジンギスカンの伝統を引くこの壮大な国のどこかに、新しい指導者が居てはる、と信じたいのやねん。ナザルバイエフは、ショッピングバッグと引き替えに、上手く、政治的勝利をモノにしたけど、ホントの試練はこれからやんけ。この国のエリートが、買物より「自由」が大事と考え始めた時がソノ時やねん。

その時までは、ワタシは、この国の未来について楽観的に見ようと思うのや。たしかに1999年当時より、国民の生活ははるかに良くなって居る。これはウレシイ。6年後に未だ、本心を喋ったニンゲンが政府にショッ引かれるようならばカナシイ。

「デモクラシー」と「言論自由度」で計るなら、カザフスタンはまだまだビンボー国や。まァまァの「第三世界国」のヒトツに過ぎない。考えてもご覧な。グッチのショッピングバッグをブラ提げたジンギスカンの姿を。それが「デモクラシー」かいな?


ウム。「グッチ懐柔作戦」はアサハカだった、という時が来るかもね。


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