U-MAIL(ウンコ通信) 2005/12/21
えー、これは今まで、クリストフ君の独壇場だったテーマだが。よーするに、コンドームvs.キリスト原理教、のバトル。この記事は、実際にウガンダで長年エイズ救援活動続けて来たHIV陽性女性によるもの。ワメ的にポイント絞ってご紹介致す。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「THE DESTRUCTIVE STRINGS OF U.S. AID」:12/16
「宗教的ヒモ付きの米国エイズ援助:《コンドーム》より《禁欲第一》だと?」
ベアトリス・ウイア
(ウガンダ・カンパラ発)
HIV陽性者として暮らしているワタシは、ホントにエイズは治療できるのか、とよく訊かれる。出来る、というのがワタシの答え。そのためには、女性、家族、コミュニティの強い絆による助け合いと、エイズの周囲の「沈黙」を破ること、その性生活をコントロールすることが必要なのよ。
ワタシがHIV陽性者になったのは14年前。結婚するまでバージン守り、夫には貞節を通した。なのに感染したの。夫とコンドームや貞節について話し合ったこともあったけど、エイズについては全く無知だった。
夫が死んだ時、当時4才と3ケ月の子供たちを養育するため、親戚から財産を守るために闘ったわ。それ以来、ワタシはHIV陽性の女性達を動員して、世間のサベツと闘うことをライフワークにしたの。
HIV検査を怖れないこと、エイズについて家族で話し合うこと。HIV陽性を公開しても、子供たちまで白い目でみられないようにと、闘って来たの。
甲斐はあったと思うわ。ワタシの母国ウガンダでは、HIV感染率が、1990年代初めの15%から、6%に減って来ているの。
これはムセヴェニ大統領の支援による「ABC」アプローチのセイよ。つまり禁欲(Abstinence)、貞節(Be faithfu)、コンドーム(Condom)。でも、その前から、女性たちがミンナで、エイズの周囲の「沈黙」を打ち破るジミな努力を続けていたからよ。
でも、コマッタことに、最近になって、ワタシたちの対エイズ活動に悪口を言う新しい波が起こって来ているの。HIV陽性の連中は、乱交を奨励している、という悪口。
最近、ワレワレHIV陽性者のニンゲンとしての美と尊厳を訴えるページェントがキャンセルされたの。役人たちが、エイズは讃えられるべきものではない、と言い出したのよ。ムセヴェニ大統領まで、最近の演説で、コンドームは、売春婦とかトラック運転手のような「性的ニキワメテ危険ナ」連中にのみ使用されるべきだ、と言い出すシマツ。
この変化ってナニ?ワタシに言わせれば犯人は、「禁欲第一・結婚までは純潔」に焦点シボったアメリカ政府の支援プログラム。そりゃ若い人に禁欲をススメルのは悪いことじゃないわ。でもその延長上に、エイズ感染者は乱交者だ、という偏見が提出されるのよ。
ある牧師はワタシに、コンドームを奨励するのは、ワタシがもっと「セクス」したいからだろう、と言ったのよ。
HIV陽性者のある友達のハナシ。娘が学校で、HIVに罹るオンナは安っぽくて無防備だ、とイジメを受けたと。その娘は父親と姉妹をエイズで亡くしていたのよ。娘は傷つけられたけど、家族を弁護し、そんな非難は真実じゃないと言ったの。すると一人の学友が「HIVのオンナが乱交者ってのはホントよ。だって大統領がそう言ってるじゃない」
こうした展開は、ウガンダのHIV周囲の汚名と沈黙に対するワレワレの長い闘いの成果を破壊するものよ。それどころか、エイズと言う共通のテキに対するコミュニティの結束を「禁欲」奨励によって分裂させるものだわ。つまり「コンドーム派」と「禁欲派」に。
ウガンダにはエイズに対抗する国際的な資金援助が必要よ。でも、それに思想的なヒモがクッツイテいるのはダメ。エイズに対しては、ただ拒否したり、怖れたり、苦しんだりするだけじゃダメってことを、子供たちに教えることがダイジ。女性、家族、コミュニテイのエネルギーに活力をつけるために使われなきゃ。海外からの基金を2ツに分かれて奪い合うなんてサイテイ。
エイズ感染者を応援するためにこそ使われるべきよ。エイズをモラルの問題にズラスような宗教原理主義プロパガンダのためじゃなくて。
イチバン辛かったのは、子供に、ワタシがHIV陽性者だってことを教えた時だわ。こんな環境の中では、母親が子供にそれを伝えるのはタイヘンなユーキが要ることなのよ。
ウム。「コンドーム」禁圧には、宗教だけでなく、クスリ屋の思惑もカランで居るんちゃうか。もしかすると、アフリカの強烈人口増加を怖れる先進国の鏖殺作戦かもよ。