U-MAIL(ウンコ通信) 2006/03/16-2 


えー、わがクリストフ君、またまたアフリカ・ジェノサイドの現地に飛んで居る。危険を伴う現地取材や。無事を祈る。


「AFRICA'S BRUTAL LEBENSRAUM」:03/15

「スーダン・チャドの大虐殺は憎悪からではなく、カネ目当てだ」  ニコラス・D・クリストフ

(チャド・ビルディック発)

泥小屋に住む村民の一人が、乱暴なジャンジャウィードの一人を撃ち殺したと言う。オレが行ってみると、死体は眼を開けた。

チャドの国境に近いこの村を襲撃した4人の襲撃者の1人、16才位に見える少年が撃ち倒されていた。この村の人たちは武器を持っていない。だから、アラブ系の軍隊ジャンジャウィードは、容赦なくアフリカ系の住民を虐殺する。しかし、この村の一人が持っていたAK−47銃で、襲撃者に反撃したのや。

地面に倒れた少年は、痩せて汚い服を着ていた。オレを10秒ばかり見つめてから、また眼を閉じ、軽くウメイた。腰を撃たれて動けないのだった。

まるで獣のようなジャンジャウィード達は、スーダン政府から給与と武器を貰っている。スーダン政府はダルフール地区のアフリカ部族の村を破壊し、皆殺しにするキャンペンを始めて居るのや。

国際社会の反応が弱いのをイイコトに、スーダン政府は、今や、襲撃者を近隣のチャド地方にまで送り込んで、アフリカ部族の虐殺を広げて居る。

村人たちは、この少年を殺さずに、スーダン政府へ送り返す、と約束して呉れた。さらに彼らは、他にもジャンジャウィードの若者を捕虜にしていて、なにかハナシが聞けるかも、と言った。

その若者は軽く縛られ、小屋に入れられていた。額に血だらけの傷があった。村人に鉈でヤラレたのだった。失明のオソレもあったが、コッチの質問に答えることは出来た。

「ボクはイサク・ムハマンド、21才」と名乗った。先程の少年とこの若者、その他オレが、チャド/スーダン国境付近で映したヴィディオはオレのサイトで見られる。(www.nytimes.com/kristof)

イサクは、この村の住人、ワダイ族に対する人種的憎悪から襲撃に参加したのではなかった。彼自身ワダイ族なのだ。ジャンジャウィードの隊長が、村長を殺して村民を追い払えば250ドル払うと言ったからだった。

一体、隊長はドコから、そのカネを手に入れたのか?スーダン政府からだよ。スーダンのおエラ方は、国民を食わせるカネは無くても、チャド侵攻に雇った代理軍隊の武装には惜しみなくカネを使うのやねん。そして親スーダンの手先をチャド地区のリーダーに仕立てようと言うわけだ。だから虐殺は憎しみからではなく、取引なのや。

ジャンジャウィードの創立者、残忍なアラブ系ナショナリスト、ムーサ・ヒラルは、とりわけ、ザガワ族殺戮には熱心だ。彼の長年の知り合いによれば、ムーサ自身の母親は、ザガワ族だと言う。

ルワンダや、ユダヤ・ホロコーストの例に見られるように、人種差別イデオロギーは、時として、精神異常に変化する。大量殺戮(ジェノサイド)の目的は、アフリカ部族を駆逐して、遊牧アラブ族とラクダによる世界、ヒットラーのいわゆる「生活宇宙」(LEBENSRAUM)を達成することにある。このチャドの村はその犠牲の対象。男たちは手製の槍や鉈を持っているだけ、両親は子供たちの首にお守りを巻くだけ。

この地方の首長、ハッサンは言う。「ジャンジャウィード達は、ニンゲンをまるで鶏のようにブチ殺す」と。さよ、ナチスだろうと、過激フツ族だろうと、ジャンジャウィードだろうと、その殺戮行為は犠牲者に対してだけでなく、スベテの人間性への罪悪なのや。

この罪悪に対する無関心は、ダルフールやチャドだけでなく、ワレワレ全員の恥やで。

4月30日、ワシントンの街路で、「ダルフール救済」デモ行進を計画して居る。それについては、(www.savedarfur.org)のサイトをご覧下され。


ウム。ジャンジャウィードは、元フランス領植民地チャド地方にまで侵攻し始めて居る。
これに対して現地のフランス軍部隊は、傍観してるだけ。恥ずかしくないのか、とクリストフ君は憤って居る。小ブッシュ大統領は、フランスに軍の介入を要請すべき、とも。


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