U-MAIL(ウンコ通信) 2006/06/30 


えー、北京に留まっているクリストフ君、インタネットの次は、中国の隠れキリシタンのレポート。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「KEEPING FAITH IN CHINA」:06/26

「中国の隠れキリシタン」 ニコラス・D・クリストフ

(北京・発)

20世紀前半、西欧宣教師が中国全土にムラガった。でも折伏出来たのは100万人足らず、中国土壌に、ほとんど痕跡残せなかったのや。

今日、中国は外国宣教師をエンガチョして居る。政府は時として、クリスチャンにイヤガラセしたり、投獄したりする。しかし、中国のキリスト教は今までに無く花盛りなのや。ゾッコン染まった連中に言わせれば、究極的に、中国のクリスチャンは何億人になるだろうと。そんな国は他に無い。

信仰ブームと言うか、特にはキリスト教だが、BAHAI教も含めて、イロイロな信仰が盛んなのは、中国国民の中に広く、精神的、霊的な欲求が昂まっている証拠だろう。

中国には、公式的なカトリック教会と、名称の付いていないプロテスタント教会がある。こうした教会は抑圧を受けず、誰でも自由に参加出来る。しかし、急激に殖えているのは政府とは無関係の、名称の無い福音派の地下教会。

現在、中国のキリスト教徒の数は多分4000万人を超えて居る。オレが出席した北京でも有名な地下教会、「方舟教会」の牧師は「バクハツ的成長」と言う。「方舟教会」は何千とある「家庭教会」のヒトツだが、日曜日の午後、アパートの一室に集まるのや。狭いリヴィング・ルームに40人ほどが、スシ詰めになって、牧師のコトバにイチイチ「アーメン!」と叫ぶのだよ。

2時間ほどそうやって、オレは礼拝は終わったと思った。ドッコイ、それから更に2時間、小グループに分かれて続いたのや。ヒトツのグループは、投獄されていた信者から、刑務所のヒドサ、精神に異常を来した囚人の扱い、などを聞いていた。貧窮者のための援助計画も此処で樹てられるのや。

キリスト教がブームになっているのは、伝統的価値の喪失を含め、今の中国の社会大変動のセイやねん。毛主義(マオイズム)が旧来の宗教を根コソギにしてしまったからや。

モンダイは共産党政府がコントロール出来ないネットワークを、キリスト教が広げて行くことや。これは法輪功についても言えることで、中国国内では抑圧出来ても、海外では政府の最大のテキ。国内ではブロックされるウェブサイトを見られるソフトウェアを開発して居る。

序でに言うなら、小ブッシュ大統領が先月面会した地下教会の3人のメンバーの一人、有名な反体制者の YU-JIE が、オレを「方舟教会」に連れて行ってくれたのだよ。

「1970、80年代の韓国に似ている。教会が民主主義運動のリーダーを務めるのさ」とJIE は言う。

中国政府は地下教会をシメ上げる。しかし法輪功に対してはもっと激烈な迫害を行なう。特に地方に於いて。湖北省の田舎で、数年前、オレは福音派クリスチャンにインタヴューした。彼はハダカにされ、殴られ、電気ショックで棄教をセマラレたと。一人の女性信者は殴り殺されたと。

米国に本拠を置く、中国援助教会は、宗教的抑圧をモニターしているのだが、この12ケ月間に、少なくとも1958人が拘束されたと。最悪なのは河南省で、時折、警官がクリスチャンを殴り、拷問すると。

治安当局が普通の家庭教会にガサ入れしたり、スパイしたりするのは当然としても、警察官が、トラブルの可能性ありとして圧力かけるのはトンデモナイ。

国家公安当局は、クリスチャン歴は夫より古い YU の妻を召喚して、教会と夫に近付かないようにと警告したのだと。離婚した方がイイとも。怒った妻は答えた、バカ言うんじゃないと。

オレは彼女の勇気をホメた。すると彼女は「ホントはコワかったの。でもそれっきゃ無いじゃない」と。

段々と中国は選択をセマラレて来る。こうしたツヨイ信仰が、中国を変えて行くのや。

共産党王朝の奇妙な遺産のヒトツは、2000年の歴史持つキリスト教が、中国の中にシッカリ根を下ろしつつあることやんけ。


ウム。クリ君が執拗に繰り返す中国定点観測だが、この行動にギモン呈するムキも。前回の中国インタネット、オッチョッカイ記事に関して、ヘラ鳥の「LETTERS」と言う読者からの投稿欄に載った反論を、ご紹介致す。


★クリストフさんの、中国当局の検閲をスリ抜けるブロッグのココロミ、そしてNYタイムズの同僚ZHAO−YANさんの裁判法廷への潜入は、とてもカッコイイ。
でもこの行為は、中国当局から、ZHAOさんが、クリさんのような「外国スパイ」に協力していると見られ、今後の裁判に不利になるのでは?また、中国インタネット内に、侵入する方法を、あまり詳しくレポートすることは、中国国家公安のネットへのシメツケを、さらに強化することにツナガルのでは?
ジャーナリストは、自分自身のハナシに、あまり注目集めないようにした方がイイのでは?

(ジョナサン・マースキー:ロンドン在住)

★ニコラス・クリストフ氏の中国インタネット・オチョッカイを読んだ同じ日、国際PENのフランス語圏スイス支局は、被投獄記者(保護)委員会から警告を受けた。
破壊行為として告発されたインタネット記者と、役人の汚職をレポートした記者が、有罪として投獄されたという報告。
多分、北京のインタネット監視警察は、共産党当局への真の脅威となるものには目を光らせるが、クリストフ氏流のオチョッカイには興味無いんちゃうか?

(ダイアナ・リー・クン:スイス在住)


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