U-MAIL(ウンコ通信) 2006/07/06 


えー、このところ、クリストフ君の中国レポートが続いて居る。取り敢えず、2、3本ご紹介した上で、NYへ戻ったクリ君の、目下最重要な、NYタイムズへの、小ブッシュ政府のシメツケに関するコメントをご紹介致したく。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「CHINA'S LESSONS FOR U.S.」:06/28

「米国は中国の小学〜高校教育見習うべし」 ニコラス・D・クリストフ

(上海・発)

中国訪問者は、新しいハイウェーや、摩天楼や、際限の無い建設計画にビックラ扱く。

しかし、中国の近代化への投資の中で、イチバン印象的なのは、ニンゲン財への投資や。上海や北京の子供たちは、小学校から高校まで、アメリカよりはるかに高い水準の教育を受けて居るのやで。

今回の中国訪問に、オレは米国小学校3年生のオレの娘を連れて来た。で、一緒に、上海市と万里の長城近くの小学校の授業に出席してみた。数学、科学、外国語に関しては、中国の3年生の方が、オレの娘よりズっと進んで居たのだよ。オレは上海の教師に、娘が持って来たアメリカの3年生の宿題を見せた。上海のレベルでは、1年生程度だね、と評価されて、オレの娘はガックリ来てた。

モチロン、中国の教育システムにはモンダイも多い。ほとんどの大学のレベルはヒドイ。地方に行くと、英語教師はカンタンな英会話も出来ない。でも、都市部の優良小学校の子供たちに、アメリカの同学年の子供たちは遠く及ばない。

これは魔法でも何でもない。中国の生徒たちは、アメリカの生徒の2倍勉強する。例えば中国の子供は、夏休み中、毎日5、6時間、宿題をやる。2月間ズーットだ。一方、アメリカの子供は、遊び呆けて、9月になると、夏休みで忘れた分を復習しなければならぬ。
中国政府は、カッチリしたカリキュラムを開発した。ほとんどの高校生が、バイオロジーと微積分を勉強する。アメリカでは微積分を勉強するのは13%。バイオロジーに関しては18%に過ぎない。

上海の小学校でオレは3年生の女の子に勉強スケジュールを聞いてみた。毎朝6:30起床。一日中、2ツの楽器の勉強と練習。時間が余っても、テレビを見たり、友達と遊んだりはしない。「予習と復習をします」だと。

そのクラスメートの男の子は言った。夏休み中も、父親は毎晩10分だけしかテレビを見せてくれない、と。

高校生になると、大学入試のためにモーレツに勉強する。週末に映画を観に行ったりはしない。「映画は時間のムダです。他の生徒がモーレツに勉強している時に、そんなムダが出来ますか?」だと。

9年生の女の子に「レンアイは?」と聞くと、クスクス笑いながら、「高校生の内はボーイフレンドなんて時間のムダ」だって。

さよ、オレは自分の子供たちに、こんな抑圧された子供時代を送らせたかないぜ。でも、中国が行き過ぎなら、アメリカも行き過ぎだよ、正反対の方向に。アメリカの子供たちは1年間に平均900時間勉強する。そして1、023時間はテレビの前に居る。

中国の生徒のマネは、やろうったって、出来るもんじゃない。だけど見習うべきナンヤカヤがある。夏休みを短くすること。数学と科学に重点を置くこと。

今世紀の中心課題は、人類の遺伝子操作を、どう規制するかだ。インテリ中国人は、多分インテリ・アメリカ人より、これを評価するだろう。

1912年に終わった清王朝時代は、海外からの知識を学んで自分のものにすることに遅れを取った。その結果、西欧勢力との争いに無能を曝し、高い代償を払う羽目となった。
しかし時は移り、今、中国から学ばなくてはならぬのは、ワレワレの方やんけ。


ウム。中国の人口力に、教育力が、掛け合わせられれば、これはオソロシイぜよ。ひと昔前、「人海戦術」なるコトバが流行った。

しかし、教育強化がネライだった一人っ子政策のヒトツの帰結として、プラグマティズム一辺倒になった現代中国には、アキラカに哲学力、信仰力が欠落して居る。これは根本的欠落やで。


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