U-MAIL(ウンコ通信) 2006/07/18-2
えー、中国ダネを、もう1本。最近、中国各地での暴動事件がドンドン報道されるようになって居る。そのウシロにナニがあるのか?ポイントまとめて、ご紹介致す。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「HU'S POWER PLAY」:07/15〜16
「江沢民の院政力を殺ぐための胡錦涛の策謀?」 〜デモ反乱事件数発表〜
イアン・ブレマー (政治危機研究ユーラシア・グループ会長)
(紐育・発)
昨年8月、中国治安相、Z・Yongkang が、2004年に、370万の市民が7400件の抗議反乱に参加した、と発表した。2005年には8万7000件のデモがあったとも。この数字はナニをイミするのや?
この反乱、デモが中国共産党にとって深刻なのは当然だが、当局がこの数字を明らかにしたウラには、政治的、経済的なモンダイに直面した胡主席の思惑が透いて見える。
昨年あたりから、中国の指導層の内部に権力闘争が起こっていて、胡一派は幅広い批判にサラサレて居るのや。前任者、江沢民は、中国東部の都市部の急激モーレツな経済発展を実行した。上海を根城とする江の支持者連の多くは、この政策によってモーレツに儲かったのや。これに対して胡は、そのモーレツが生み出した社会的コストを指摘する。
経済ブームに乗った東部諸都市と、内陸部との貧富格差、セッカチな産業発展のもたらした環境破壊、何百万の失業者、都市部に流れる人口による地方村落の崩壊。よーするに、「創造的破壊」と呼ばれる現象や。
胡は、こうしたモンダイの国内的解決にスタンスを置く。中国の今後の成長には「バランス」と「調和」が不可欠だと。経済発展による新たな富を、江沢民に黙殺された地方へ再配分する指令を出したのや。
江沢民は政界から引退したとは言え、その信奉者連が胡の閣内に残留している。彼等は当然ながら、胡の改革に批判的だ。自らの権力を確立するために胡は、江一派を閣内から排除し、改革論議に勝利する必要があるのや。
そこで、江沢民が隠蔽して来たデモ事件の数字が公開されたのだよ。危機感を醸成して、政策変更の必要性を強調するのは、中国官庁の迷宮的構造を利用するアタマのイイ方法やんけ。デモ数字の発表が、胡の、新5ケ年計画の発表と同時だったのは偶然ではないのだよ。
しかし、就任から4年経つのに、胡は共産党を支配する権力を完全に掌握したとは言えない。胡は慎重に動いて来た。しかし2007年の党大会までに、権力を掌握しなければ、依然として勢力保持している有力ライバルと対立することになる。しかし、ライバルたちにオモネルような態度を見せれば、自分の地位が危うくなるのやねん。
昨年8月、中国中央政府は、特殊警察部隊を36都市に派遣した。12月には Dongzhou 南方の村で、怒れる農民と漁民に発砲し、20人を殺戮した。これは天安門事件以降、最悪の流血事件。デモの報告は毎週行なわれて居る。
社会的不安定は中国の長期的安定を脅かす。今、胡が注目の的となっているのは、政権内不安定やねん。
さよ、胡のデモ事件数暴露は、江一派を斬るための「劇薬」なのや。