U-MAIL(ウンコ通信) 2006/07/26-2
えー、ヒズボラ・イスラエル問題、クリストフ君も続けざまにコラム書いて居る。ポイント拾ってご紹介致す。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「FEEDING THE ENEMY」:07/19
「お互い相手のセイにするだけやんけ」 ニコラス・D・クリストフ
(紐育・発)
広がる中東の悲劇は「ブーメラン・シンドローム」だ。
堪忍袋の緒の切れたアラブの暴力が、結局はシャロン、今回のオルメルトと言った強硬派を政権に付け、イスラエルのハト派は全く信用を失って居る。
ガザやレバノンの苦痛がアラブの怒りを増幅したわけだが、オレが心配するのは、イスラエルが、同じパターンに落ち込むことや。ヒズボラによる兵士の拉致や攻撃に怒ったイスラエルが紛争をエスカレートさせ、レバノン攻撃を始める。これが、これから何年も、イスラエルを一層危険に陥れる。
レバノンやガザから撤退したのに、攻撃されたイスラエルの憤激に同情するのはヤサシイが、長い目で見て、この紛争はイスラム世界全体に強硬論者の立場を強化しただけや。
イラン、シリアの政府は不法、無能、不人気だが、彼らはレバノンからのテレビ・イメージを通じてイスラムの怒りを掘り起こすことに成功して居る。
イスラエルはレバノンで、軍事的にどう成功したのか?ヒズボラの持つ12、000発のミサイルは武器庫には無い。確認し難い一般家庭や車庫に在る。イスラエルがこれに対して限定的な空爆を続行すれば、血ダラケのレバノン人のイメージがテレビを通じて世界から憤激を買う。
今月までは、ヒズボラはレバノン内では守勢に立っていた。武装解除を求められ、シリアやイランの手先と呼ばれて居たのや。アルカイダさえも、ヒズボラ指導者ナスララの暗殺を狙っていたのだよ。
さよ、ヌケメのない政治家ナスララは、イスラエルの兵士を拉致しただけではない、「中東紛争」自体を拉致したのや。万事大ザッパな中東では、明確な予言を立てる者は独断的で他者の言を聞こうとしない。
間違っているかも知れないが、イスラエルはこの戦闘行為で国連安保理とレバノン自体を刺激し、ヒズボラを武装解除させることで、早いとこ安全を達成しようとしているのではないか?
オレは未だ学生だった1982年、イスラエル侵攻直後のレバノン周辺をヒッチハイクしたことがある。シリアはハマで1万〜2万人を虐殺していた。アラブ人の多くは、シリア人がシリア人を殺戮することが理解出来なかった。ヒドイ話だが、それが現実だった。現時点でのナスララの権力は、1982年のイスラエルの空爆がモトになって居るのや。
同じように、2030年頃にはナスララの過激な後継者が、2006年のイスラエルの空爆をモトに権力を握っているかもね。
「小ブッシュの、悪の枢軸に対するブンカ戦争に同調するのはカンタンだ」イスラエルの新聞Haaretzは論説で述べて居る。「しかし忘れてはならぬ。トドノツマリ、この中東で暮らして行かねばならぬのは、アメリカ人ではなく、イスラエル市民なのだ。ともに暮らしたくないヤツラとも、共存出来る道を考えなければならないのだよ」
さまざまな経験から、イスラエルは個々のテロ・ネットワークは防げなくても、相手が国なら防げる。例えばシリアだが、イスラエルを嫌っていても、ロケットを打ち込んだり、兵士を拉致したりはしない。
イスラエルが真の安全を達成したいなら、2003年のアラブ・イスラエル間の個別的ジュネーヴ協定に拠るべきや。レバノンの戦闘は、その可能性を遠ざける。相互爆撃は、レバノン、イスラエル双方の未来を害なうものやねん。