U-MAIL(ウンコ通信) 2006/07/27-2
えー、もう1本シツコク、クリストフ・コメント。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「IN LEBANON,ECHOES OF IRAQ」:07/26
「レバノンもイラクと同じ、米国の失敗や」 ニコラス・D・クリストフ
(紐育・発)
中東戦争へのアメリカのポジションはトドノツマリ「殺戮止めろ。でも急ぐこたァない」
アメリカ政府としては、即時の停戦には抵抗がある。イスラエルにヒズボラを壊滅させるチャンスを与えたいからだ。でも時間を掛けても軍事的完遂は望めないし、その間、アラブのテレビにはゾっとする映像が毎日映り、強硬論者、イラン、シーア派の立場を強めるのや。
イスラエルの攻撃とアメリカの支援は、アメリカをイラク戦争に引っ張り込んだのと同じ大マチガイのコンコンチキやねん。スベテの無法行為は解決されねばならず、武力介入はアラブの政治状況を再編するのに有効な手段だ、と言うアメリカの脳天気はどーだ。
イスラエル国内に溢れる倫理的非難は、9・11時のアメリカと同じ。それはモットモだよ。イスラエルがレバノンとガザから撤退したのに乗じたヒズボラの攻撃はキタナイ。
しかし、国際的紛争に関する古典的教訓は、小ギレイな解決など無い、と言うこと。外交政策の第1法則は、クスリと同じで「害を与えない」ことや。マズイことに、今回のレバノンの攻撃が後世に遺すものは、1982年のイスラエルのレバノン侵攻、2003年のアメリカのイラク侵攻同様、甚大な戦術的ダメージなのだよ。
さよ、オレのメール・ボックスにはオレのコメントへの反論がドッサリ来て居る。例えばこんな風な:「ロケット攻撃の標的にされ、国境越えてテロ組織に侵攻され、そのテロ組織が国境付近を安全地帯と見做し、其処の政府も軍隊もそれを抑えられないとしたら、その脅威を破壊する以外にドンナ方法があると言うのか?」「ヒズボラの根絶目指した攻撃が、トバッチリで一般市民を多数死傷させたと言うが、アラブ政府の手によって殺された死者数は注目されない」(因みに、ダルフールでは既にレバノンの1000倍のイスラムが殺されて居る)
ヒズボラ侵入の前日に起きたインド・ムンバイのテロでは、200人が殺された。これは何年も続いている一連の攻撃の最新版で、テロリスト連はパキスタン国境付近からの支援の下に行動して居る。
多くのインド人は、シン首相が、あまりにも弱腰の対応しかしないと、非難して居る。(前首相は2001年の大規模テロの際、パキスタンに、一戦も辞さぬというカマエを見せたのに)しかし、シン首相は賢明にも、軍事行動はモンダイを一層悪化するだけだと認識して居るのや。
ここに、もうヒトツの事例がある。かつてシャロンとバラク時代のイスラエルは、ヒズボラの攻撃に自制を見せた。それはヒズボラの行動が政治的自衛だったからと、スンニ派のアラブ政府がヒズボラを批判していたからだ。
今、イスラエルのレバノン侵攻はアメリカのイラク侵攻に似て、トンダ勇み足やねん。それは強硬派(例えばシリアのアサド)に勢いを付け、穏健派(例えばヨルダンのアブドゥラ国王)の足場を崩す。そしてイランとシーア派の勝利宣伝に力を貸す。
アラブのテレビはレバノンの子供たちの死体をエンエンと流し続ける。これはアメリカと同盟関係にあるアラブ兵士の立場をムズカシクする。子供たちを殺す弾薬を供給するアメリカ政府と一緒に行動するのか、と問われることになるからだ。
「小ブッシュの、中東にデモクラシーを、というヴィジョンを歓迎したワレワレは、自由イラク、自由レバノン、という約束を未だ信じている」レバノンの《デイリー・スター》紙の論説はそう書く。「そのヴィジョンが、アメリカの近視眼的外交政策の炎の中に吸い込まれて行くのを見るのは哀しい。デモクラシーへの夢は、アっと言う間に、止めようも無い内戦とテロの悪夢に変わってしまった」
小ブッシュ大統領は、イスラエル−パレスチナの話し合いには全く関わろうとせず、クリントンが見せたダマスカスへのシャトル外交を無視した。クリントンとバラクの平和への努力が、結局は実らなかったのは事実だが。
さよ、ワレワレは、アメリカとイスラエルの、決して達成されなかった外交努力を懐かしく想うだけで終わるのかも。すべてを一層悪化させる軍事的介入よりは、はるかにイイ結果を導くものとして。
ウム。クリストフ君の守備範囲はやはり女性人権モンダイ、中国のシッチャカメッチャカレポートなど。中東モンダイになるとヤヤ類型的でキラメキが見られぬ、ナンチャッテ。