U-MAIL(ウンコ通信) 2006/09/13 


えー、このところ暫らく、クリストフ君の記事が無く、ちょっと心配して居りましてん。久々のコメントは、自身何度も現地に赴いてレポートを重ねた、スーダン、ダルフールの「ジェノサイド」についての、緊急提言。


「ヘラ鳥ウォッチング」

「WHY GENOCIDE MATTERS」

「ジェノサイドは全人類のモンダイ」 ニコラス・D・クリストフ

(紐育・発)

この間、コーネル大学で講演した際、ひとりのご婦人から質問を受けた。「なぜ、アナタは、そんなにシツコク、ダルフールにコダワルの?」イイ質問だ。

ヨロシイカ、ダルフールの死者は20万〜50万、と言われる。

それに較べて、1998年以来、コンゴの紛争では400万が死んで居る。これは第2次世界大戦以降、最大の死者数だ。また、マラリアは毎年、100万〜300万の犠牲者を出して居る。つまり死者数で言えば、ダルフールの死者数は、マラリアの死者数の「計算誤差」の範囲でしかないのや。

だから、赤痢や麻疹やマラリアからニンゲンのイノチを救うコスト効果に較べて、ダルフールのコスト効果は、より低い、という議論が出てくる。

オレはその議論に真っ向から異義を唱える。ヨロシイカ、われわれ人間は、「モラルのコンパス」を内在させて居る。その針は、人間の「苦しみ」だけでなく、「悪」にも反応する。それが「ジェノサイド」の特殊性なのや。死者の数ではなく、そのウシロに居て、ジェノサイドを支援するスーダン政府の政策がモンダイなのだよ。だからエイズやマラリアからイノチを救うことより、ジェノサイドからイノチを救うことが優先されるべき。

例のホロコーストの犠牲者数は、第2次世界大戦の死者数の10%に過ぎない。エイズ死者数とは比較にならない少数だ。しかしホロコーストは悲劇と言うより極悪非道なのやねん。それはアンネ・フランクやエリー・ヴィーゼルを読めば分かる。

少年少女たちが殺されたり飢えて死んだり両親を亡くしたりすることはよくあることだ。しかし、それがジェノサイドから起こった場合、それは全人類にカカワル恐怖なのだ。

いかなる理由にせよ、スーダンの、部族と肌の色の違いを根拠の鏖殺(ミナゴロシ)は世界を唖然とさせる。今スーダンは、ダルフールへ新たな攻撃を始めて居る。そして、その目撃者まで排除しようとして居る。

スーダン政府は、シカゴ・トリビューンの腕っこき記者ポール・サロペックをスパイ活動の嫌疑で拘束し、外人記者を脅迫した。(サロペックは9日に解放されたが)

また、アフリカ連合の平和部隊も、今月末までに、ダルフールからシメ出されると言う。5月以降、12人の支援活動家がコロサレた。この3年間で最悪の数字だ。この人道的活動が崩壊すれば、結果は何十万の殺戮にツナガルと国連は警告して居るが。外国からの「目」が排除されれば、その惨劇は想像を絶する事態に及ぶ。

今や、スーダン政府の反対を抑えて、国連平和部隊を緊急派遣することが必要。アメリカも、飛行禁止ゾーンを課し、フランスと共同で、チャドと中央アフリカ共和国をこの大渦巻から救わねば。

今年初め、チョイと支援のポーズ見せた小ブッシュは、このところまた、ダンマリをキメ込んで居るやんけ。

次の日曜日、NYで行なわれるダルフール集会に関する情報は、www.savedarfur.org をご覧下され。

こうしたモンダイに対するワカモノの関心を高めるために、この春オレはコンテストを行ない、オレと一緒にアフリカ取材旅行する大学生を1人募集した。4000人のエントリーの中からオレは、ミシシッピー出身で、アメリカの外に出たことの無いと言うキャシー・パークスを選んだ。今週末、オレとキャシーは、エクアトリアル・ギニアに向かって出発する。そこから、カメルーンと中央アフリカ共和国へ旅する。アナタは、ワレワレのこの旅を、オレのインタネット・ブロッグで追うことが出来る。そのアドレスは下記。

www.nytimes.com/kristof


ウム。クリストフ君が、女子学生キャシーと、いかなるレポート活動を行なうのか?チョイと楽しみだ。中国その他、「ジェノサイド」に全く無関心で、スーダン政府に武器を売り込んでいる連中に災いあれかし!


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