U-MAIL(ウンコ通信) 2006/10/05 


えー、クリストフ君のレポ追っ掛けていると、アフリカのベンキョーになるなァ。


「OPTIMISM ANDAFRICA」:10/04

「楽天主義?とアフリカ」 ニコラス・D・クリストフ

(赤道ギニア・マラボ発)

この国の創始者ヌゲマ大統領は魔法使い。人権無視で何万人を殺し、テキの首を槍の先に刺し、教育を非難、国民が逃亡しないように道に地雷を撒いたのや。一時はまったくヒドイ状況で、1971年、とあるアメリカ外交官は、同僚を刺し殺したのだが、その裁判で彼は、人が拷問されている悲鳴でアタマがオカシクなってしまったからだと、弁明した。

この大統領が1979年に遂に追放された時、彼はスーツケースに6000万ドルを詰めこんで、薮の中へ逃げ込んだ。しかし彼は追跡され、撃ち合いの最中に、この国のスベテの外貨準備金は燃えてしまった。

このチッポケな国、赤道ギニアは、キャシーの教材として最適な所だ。今日のアフリカが直面している最大のモンダイを抱えておるからや。

それは、統治力の必要。つまり汚職を減らし、より良い経済政策を樹てること。ビンボーとの戦争で一番大事なのは、単に援助を与えることではない。勿論それも必要なのだが。先ず必要なのは、政策決定者。アフリカがビンボーである一番の理由は、ロクなリーダーが居なかったことやねん。植民地後遺症と言ってもイイが。

赤道ギニアは代々、オソマツな統治の典型。魔法使い大統領が追放された後も、現大統領テオドロ・オビアンの下で盗賊政治は続いて居る。この国についての本「THE WONGA COUP」によれば、2004年にオビアンは、6機目の私用飛行機としてボーイング737を5500万ドルで購入、キングサイズのベッドと金ピカ家具と特別サイズの風呂まで備え付けたのや。

学校や病院は貧弱そのものだが、フォーブ誌によれば、オビアンは世界第8位のカネモチ統治者。その資産6億ドル。そして昨年、そのドラ息子は、この国の全教育予算の1/3に当たる金額を、南アフリカの別荘での休暇と3台のクルマに費消した。クルマは2台のベントレーと1台のランボルギーニ。

まったくアキレタ話だが、変化している部分もある。最近、此処赤道ギニアでは、拷問が減った。国会の反対党の2人のメンバーが、名ばかりとは謂え、社会批判を提出して居るのや。

政府も、トニー・ブレアの汚職撲滅提唱に賛同しておる。(これは発展途上国を援助するバッポン的プログラムなのだ)リカルド・マング首相はオレに、内閣は透明性のために、国家予算を公開すると言った。

ワレワレはこうした発展途上国を幅広く援助するべき。助成金小切手を切るだけでなく、汚職防止と経済改革で自立させねばよ。(元世界銀行幹部、ノーベル経済学賞受賞者)のスティグリッツが新著「グローバリゼーションを機能させよ」で述べたように、西欧は、途上国の独裁者の収奪を防ぐだめに、銀行の秘密厳守ルールを修正するべきや。

丁度、全アフリカが、汚職と闘い、投資環境を改良する努力を重ねて居る今が、絶好のチャンス。世界銀行の最新レポートは、タンザニア、ガーナ、ルワンダ、ナイジェリアと言った国々のリーダーたちが経済改革に向かって居ると報告している。イイ統治状態を保持しているアフリカの国々は経済ブームを招来して居ると。例えば、ボツワナ、モザンビーク、ルワンダ、モーリシャス。順番に隣国を見習っての結果だ。

結果として、アフリカは今年、5〜6%の経済成長を見込んで居る。これはアメリカの2倍の数字やんけ。さらにアフリカは、低賃金製造業の隆盛に向けて階段を登る絶好のチャンスを迎えて居る。中国でも労働コストが上昇し、労働力依存の業種では、製造は低賃金国へと向かって居る。今やアフリカでは、何処へ行っても中国の貿易商ダラケ。まだ現地に工場建設するところまでは行っていないが。

さよ、アフリカは依然としてエイズや、国家予算をランボルギーニに遣ってしまう息子抱えた独裁者によりミジメに苦しんで居る。

しかしリーダーは改善されつつあり、機会は増えている。何かアタラシイ空気が感じられる。改革への希望がある。


ウム、アフリカに多い、乱費型独裁リーダー。彼らは旧宗主国のブンメイから、権力とゼイタクだけを見習い、受け継いだのや。そこへ武器売り、死の商人がバッコするチャンスが生まれる。先日「へラ鳥」レポート申し上げたごとく、中国までがアフリカに武器を輸出し始めているのだよ。


一夜漬け風赤道ギニアの歴史

名称:赤道ギニア共和国

大統領:テオドーロ・オビアン・ヌゲマ (1979〜 )

首相:カンディド・ムアテテマ・ライヴァス (2001〜 )

人口:48万6000人 (2001)

首都:マラボ (1983〜) 人口3万人

言語:スペイン語(公用) フランス語(第2公用) ピジン英語、ファン、クレオール

人種:ビオコ, リオ・ムニ, ヨーロッパ(主としてスペイン:1000人以下)

宗教:ローマン・カトリック、プロテスタント、伝統宗教

識字率:50%

GDP:9億6000万ドル (1999)

農産物:コーヒー、ココア、米、タピオカ、バナナ、椰子油、家畜、木材

産業:石油、漁業、製材、天然ガス

資源:油、石油、木材、金鉱石、マンガン、ウラニウム

輸出:5億5千500万ドル (1999) 石油、木材、ココア

輸入:3億ドル (1999) 石油、製品、機器

主要貿易相手国:米国、スペイン、中国、フランス、日本、カメルーン、英国

地勢:

元スペイン領ギニア/アフリカ西海岸およびギニア湾の7ツの島より成る。全体でコネチカット州の2倍程度。

政府形態:

大統領および17名の軍事委員会(1979のクーデタ以降)

歴史:

原住民はピグミー。17世紀にファン族とブビ族が移民。

18世紀にポルトガルがスペインに割譲。スペイン領ギニアと呼ばれたが、1968年スペインから独立。アフリカ唯一のスペイン語国。独立当初から「独立の父」大統領フランシスコ・マシアス・ヌゲマが粗暴な統治。生まれたばかりのこの国の経済を破壊し、人権を侵害。自らを「奇跡」と呼ぶヌゲマは、アフリカ史上最悪の独裁者。国内治安以外、政府の機能果たさず。国民の1/3は、殺されるか亡命するか。

1979年8月、ヌゲマは甥のテオドーロ・オビアン・ヌゲマ中佐に政権転覆され処刑された。オビアンはこの国を漸次近代化したが、伯父の独裁慣習を継承。

最近の海中石油掘削ブームはこの国の金庫をイッパイにした。1997年には経済成長率71%。しかしこの富が一般国民を潤すことは無いのや。大統領の家族と一族が産業をガッチリ抑えて居る。


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