U-MAIL(ウンコ通信) 2006/11/15-2
「ARROWS VS.MACHINE GUNS」:11/15
「弓矢対機関銃」 ニコラス・D・クリストフ
(チャド・コウコウ発)
この鄙びた市場町の周辺はジャンジャウィード軍でギッシリ。彼らはAK−47銃、手榴弾発射砲、車両に据え付けた重機関銃、などで装備して居る。
そして、このコウコウのアフリカ黒人たちは、《弓》と《矢》で対抗しようとして居るのやねん。
恥知らずな国際社会は、チャド東部の人々を見放して、ダルフールの《ジェノサイド》がゴリゴリと浸透して来るのを傍観して居る。なんと、1万5千人ほどのチャド人は、安全を求めて、逆にダルフールに逃げ込んで居るのやねん。
この小さな市場町コウコウに踏み止まった住民2000人は、自衛集団を組織するっきゃない。彼らが持っているのは、12挺の狩猟用ライフル、弓と矢、槍と刀、それだけ。
アンビリーバボー!これは21世紀の風景としてはオドロキモモノキやねん。さよ、12才以上の男は、みんな手製の弓矢を持ち歩いて居るのだよ。これで機関銃と対抗しようってのは、イサマシイと言うよりクレージーやねん。
「オレはこの弓と矢で、自分を守るツモリだよ」40才の農夫は言う。「殺されても仕方ねえべ。やるっきゃねェ」彼はオレにその威力を見せて呉れた。ヤレヤレ、40〜50フィートしか飛ばないのだよ。でも、伝統的な毒を矢の先に塗るのだ。たしかに、オレは、ジャンジャウィード軍の馬が、毒矢にヤラレて倒れて居るのを見たけれど。
農夫たちは、オレより強い。オレは月曜日、近くの焼き払われた村で、ジャンジャウィード軍団に囲まれ、アワテテ逃げた。コウコウの農夫たちは、地面にシッカリ立って居るのや。
農夫たちが殺したジャンジャウィード兵士の一人は、スーダン軍のアイデンティティ・カードを所持していた。スーダン政府との雇用カンケイはアキラカやねん。
此処の住民の勇気は、他の腰抜けどもと好対照や。以前の宗主国フランスは、チャドと中央アフリカに駐留軍を置いているのだが、それは秩序が崩壊した時、ヨーロッパ人たちを無事脱出させるための兵力なのだよ。(例のルワンダの大虐殺時、フランスは、現地スタッフが虐殺されるのを横目に、大使館人員に関しては犬まで脱出させたのだ)
わがアメリカに関して言えば、小ブッシュは、もっと国連にモノ言って欲しい。世界歴史上最強の国が、弓と矢だけでガンバるチャド農民に対して恥ずかしくないのんか?
この地のチャド人たちは、族長から貧乏人まで、樹木の下で寝ながら、ズーっと待ち続けて居るのや、国連平和部隊や、国際的なナンラカの介入を。
オレの具体的提案:アメリカとフランスが、チャド政府の承認を得て、フランス空港基地から飛行機を発進させ、ジャンジャウィード侵攻軍への機銃掃射作戦を展開しては?
この半砂漠化した土地では、ジャンジャウィードの大軍はカンタンに散開出来る。チャド自体の国土防護を支援することに、主権的反論はあるまい。
コウコウだけではない、他の町の人々も、「弓」と「矢」手に、決然と《ジェノサイド》に立ち向かって居るのやで。オレたちゃナニをしとるんや!
ウム。オドロキやねん。昔のドッカの国の竹槍作戦を思い出させるハナシやんけ。
先日ご紹介した、スーダンの首都カルツームの、石油によるウハウハ大繁栄の実態もオドロキだったけど。(11/02「ヘラ鳥」参照)
日本の新聞紙がほとんど伝えない、こうした実情をウツクシイ安倍首相は、どのくらいご存じなのか?ヒロシマ「先進国」日本としては、《ジェノサイド》にはハッキリNOを表明すべきちゃうか?国連ポスト狙いとはカンケイ無く。
それにしても、クリストフ君の信念と行動力にはダツボーや。キケンな地域のレポート、ココロより、無事を祈る。