U-MAIL(ウンコ通信) 2006/11/17-2
えー、シッチャカメッチャカ中国告発レポートはゴマンと出て居る。アメリカの大銀行から、ベテラン危機管理アドヴァイザーを雇った中国国営大銀行が、不良債権をキビシク指摘するアドヴァイザーにヘキエキして、結局クビにしてしまった、なんて話もある。
ここはひとつ、ピューリッツァ賞2回も取った「ヘラ鳥」きっての花形コラムニスト、フリードマン君の、最近のレポートをご紹介致そう。
「ヘラ鳥ウォッチング」
「BRING IN THE GREEN CAT」:11/16
「今の中国には、緑のネコが必要なんちゃうか、DENG XIAOPINGサン?」
トーマス・L・フリードマン
(中国・崇明〜CHONGMING〜 発)
1990年以来、オレは定期的に中国を訪れて居る。で、今回、一番ビックリしたこと。それは中国人たちが、気楽に喋るようになったこと、そして呼吸が困難になったことや。
上海に着いた翌朝、ホテルの部屋を出ると、空気がなんやら煙たいのや。一瞬オレはホテルが火事かと思った。なに、それは収穫を終えた畑を焼いていたのだった。
で、オレは、中国は環境的限度に来ちゃっているのでは、と思い始めたのだよ。テッテ的な緑化を目指さなければ、将来、都市計画、輸送、製造、発電、など、中国の奇蹟はスベテ悪夢に変わるかも。
この30年間、中国経済は毎年10%の成長を続けて来た。それは安い労働力に支えられる一方で、廃棄物を川や空に吐き出していることに、まるで注意を払わなかったからだ。こんなスピードで毎年成長を続ければ、自然に反することになる、と気付かないなんて。
いや、中国のトップ・リーダーたちは、勿論この危機に気付いて居る。しかし対応は厄介だ。あまりに膨大な人口が、地方から都会へ、溢れだして居るからや。つまり、こう言うことさ。政治的安定のための、職業安定のための、経済成長のための、安価労働力によるシッチャカメッチャカ生産継続・・・それが環境を破壊するのや。
先ずは成長、後から壊れた環境手当て(GROW NOW,CLEAN LATER)という西欧スタイルは、中国にはムリ。あまりに早くて広大な中国の経済成長には、後から手当てってワケに行かない。手遅れになるのや。
中国新聞のレポートでは、2400万エーカーと言われる中国全土の耕地可能地の10%が、汚染されて居る。これは中国の食糧に対する「重大な脅威」や。河川の半分以上も汚染され、「飲用可能」な水道水は9%も無い。多くの井戸は、農薬(硝酸)汚染で、肝臓、腎臓にダメージを与える。ハイテク技術者の多くが中国から出て行くのも当然。
中国がアメリカ並みの緑化による環境改善を目指せば、「中国の低コスト生産はもはや不可能になる」中国経済政策アドヴァイザーのダン・ローゼン氏は言う。しかし、これはモンダイであると同時にチャンスでもあるのだ。中国は低コスト環境緑化の大変革者になれるかも。アメリカの企業は緑化費用を過大に、成果を過小に評価する傾向があるのや。
先日、オレはローゼン氏とともに、上海から長江デルタをちょっと溯った、世界最大の沖積島、崇明(CHONGMING)に来た。上海当局は此処に、 中国最初の環境都市を造る計画なのや。環境旅行招致、農業、風力・太陽発電、などなど、ネライは広い。保護湿地に立って、水牛が泥地を歩き回り、農民が蟹を捕たりするのを見ていると、ウム、中国は成長路線を変えつつある、と思ってしまう。
しかし、ちょっと離れて見ると、この島と上海中央部を繋ぐ巨大な橋梁が見える。トラックや消費者たちが一斉に押し掛けて来たら、どーなることか?もし、CHONGMINGが、上海
の「緑のお飾り」に過ぎないのなら、とても生き残れないだろう。
かのDENG XIAOPING は、中国経済について、こう言ったことがある。「黒ネコでも、白ネコでも、かまわない。要はネズミを捕れればイイのだよ」つまり、共産主義イデオロギーはモンダイではない、中国が経済成長することが大事なのだと。
ローゼン氏の一言。「今や、緑のネコが望ましい。他のネコでは、ネズミを捕る前に死んでしまうがな」
ウム、さよか。赤ネコはほとんど死に体となったこの国、2年後の2008年、五輪ネコは何色やろ?
成長期スローガン、「GROW NOW,CLEAN LATER」てのは、かつての日本のクレジット黎明期の「BUY NOW,PAY LATER」を思い出すやんけ。ドッチの思想も崩壊を内蔵して居るのや。